ペガサスファンタジー!
ペガサスの乗り方、知ってますか?
ユニコーンと並びファンタジーな雰囲気を存分に醸し出す存在。
それがみんな大好き天馬ペガサスではないでしょうか?
しかしこの天馬ペガサス、大変貴重な存在かつ、大変乗りこなすのに難儀する「暴れ馬」なのです。
今回はペガサスについてまとめてみました
ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!
それでは今回も皆さまの創作活動やゲームなど、没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
そもそもペガサスとはなんぞや?
ペガサスとは、ギリシャ神話に登場する翼のある白馬で、神馬として崇められていました。
ペガサス(pegasus)はギリシャ語ではペガソス、またはペガススと発音するのがより正確らしいですが、一般には英語読みのペガサスで認知されてます。
ペガサスの母は怪物メデューサ、父は海神ポセイドンです。
意外ですよね。
母であるメデューサが英雄ペルセウスに退治された際、切り落とされた首から滴った血から生まれたとされます。
もしくは切られた首もとから飛び出たとも。
両親について
まず母であるメデューサ自体、ギリシャ神話に組み込まれる以前は、この地にいた先住民ペラスゴイ人たちの崇める大地の女神でした。
そしてその夫もポセイドンと言われています。
そしてギリシャ世界では「馬」という美しい動物はポセイドンが「大地の女神」デメテルの気を惹こうとして生み出したとされます。
そして翼の生えた馬が生まれれば、それはポセイドンとも繋がるというものでしょう。
そんなペガサスの役目は2つです。
- ゼウスの雷鳴と雷光を各地に運搬する事。
- 死者の魂を冥界に案内する事。
この2つを忠実にこなしていたそうです。
しかしペガサスはポセイドンに似て、気性の荒い暴れ馬でした。
そのペガサスを乗りこなすには、戦の女神アテナの持つ「黄金の手綱」が不可欠です。
ここも含みがありますねぇ。
気性の荒いポセイドンの生み出した神馬の手綱を握るのが、ポセイドンと仲の悪いアテナというのは面白い。
実際にこの黄金の手綱を使い、ペガサスを乗りこなした英雄がいます。
キマイラを退治したベレロポンという男です。
しかしこのベレロポン、ペガサスを手に入れたことで調子に乗ってしまうんです。
ペガサスの生み出す聖なる泉
ベレロポンの話の前に、ペガサスのもうひとつの能力についてご紹介させていただきます。
それは「ペガサスは自らの力で水源を掘り起こし聖なる泉を湧かせることが出来る」です。
そうしてできた泉はいくつもあり、それらは全て「ヒポクレネの泉」と呼ばれます。
ヒポクレネとは「馬の泉」の意です。
例えばヘリコン山の山頂にあるヒポクレネの泉は、ペガサスが天空へ飛び上がる時に大地を蹴りつけた事で湧いたといわれています。
そしてこの泉、もしあなたが歌やダンス、演劇などが好きならば、是非立ち寄ってみるといいでしょう。
この泉には「ムーサ」と呼ばれる歌や詩、踊りや芝居などを司る9人の女神たちが集まり、詩的霊感能力を高めているというウワサです。
それに運が良ければペガサスに会えるかもしれません。
ペガサスはこうした泉に舞い降りる事が多いのです。
ベレロポンも実際にコリントスの城壁にある泉でペガサスを捕まえています。
しかしペガサスに乗れたからといって調子づいてはいけません。
天を目指して振り落とされた英雄
ベレロポンは幼年期に弟を殺してしまった罪で国外追放された身でした。
そしてアルゴス王に預けられ成長したベレロポンは、その国の王妃とイケナイ関係になってしまいます。
結果的にこれは誤解であったとされますが、この事でベレロポンは今度はリュキア国王に預けられ、そこで怪物キマイラの退治を頼まれるに至ります。
予言者のお告げに従いペガサスに乗りキマイラを退治したベレロポンは、その後もペガサスを乗馬として数々の戦や冒険で成功を納めます。
そうしていくうちに段々と「自分は神に愛されている」「自分はオリュンポス山に住むに相応しい」と増長するのです。
そして天馬ペガサスを駆り、神々の住むオリュンポス山へと上ります。
その思い上がった態度が気に入らなかったゼウスは、一匹の虻(あぶ)をペガサスの体(足とか鼻とか言われます)に刺します。
驚いて暴れたペガサスから振り落とされたベレロポンは地上へ落下。
死にはしませんでしたが全身麻痺とか盲目になったとか言われます。
そして神々の機嫌を損ねたくない人々は、ベレロポンとは距離を置き、英雄はひっそりと逝ってしまったそうです。
ちなみにペガサスはゼウスへの忠信を認められ、ペガサス座という星座になりました。
『聖闘士星矢』で有名ですよね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ペガサスで有名な創作といえばまずはこれ。
ペガサスは大変貴重な神馬ですが、『ファイアーエムブレム』の世界ではそうでもなさそうです。
ペガサスに乗ったペガサスナイトがたくさんいます。
機動力を誇るペガサスナイトはうら若き乙女ばかり。
この辺は処女しか乗せないユニコーンのイメージと重なりますね。
『フェリオス』はセガの誇るシューティングゲームです。
怪物テュポンにさらわれた月の女神アルテミスを助けに、ペガサスに乗ったアポロンが出撃します。
ベレロポンが墜落したあと、ペガサスの管理はアポロンに一任されたという話もあるので、このフェリオスの設定はなかなかよくできてると思います。
ちなみにステージ1のボスはメデューサです。
哀しい運命ですね。
ペガサスといえばファンタジーな雰囲気がバンバンしませんか?
しかも圧倒的に善なる存在の匂いがプンプンするというか。
この辺り、やはりユニコーンと重なる部分がある気もするんですが、私だけでしょうかね?
どりあえず、ペガサス出しとけば神話感爆上りは間違いない。
ということで今回はここまで。
それではまた!