【魔術の女神ヘカテ】魔女に崇められた黒魔術の始祖【ヒロインレビュー第22回】

ヘカテは魔術を操るティタン神族の女神であり、冥界の実力者です。
同時に月の女神としてアルテミス、セレネに匹敵します。

とてもダークな魅力を持つ彼女を今夜はご紹介。

皆さまの創作活動やゲームへの没入感の参考になれば幸いです。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもヘカテとはなんぞや?


ヘカテはギリシャ神話に登場する「魔術の女神」であり、「月の女神」であり、「黒魔術の始祖」でもあります。

冥界の支配者ハデスとその妻ペルセポネを補佐する冥界の女神です。
冥界では実力的にNo.3にあるとされます。
部下として、人間の断罪を執行する女神エリニュスらを従えています。
ちなみに月と狩猟の女神アルテミスとは従姉妹だったりします。

冥界に属するということで、路傍に葬られた無縁仏なども統べることから「辻の支配者」とも言われます。

古代においてアテナイの人々は月に一度、町中の十字路や三叉路にお供え物をしていたそうです。

なおヘカテは昼と夜で別の顔を持つとされており、夜は魔術や冥府を司る恐ろしい面を強調されますが、昼は穀物を育てる豊穣神であるとされました。
しかしながら冬枯れする作物を見て、やはり魔術を使うのだ、と恐れられたとか。

ヘカテはギリシャ神話の参考資料となる四つの文献のひとつ、ヘシオドスの『神統記』により詳述されています。
逆に『イリアス』や『オデュッセイア』を残したホメロスの著書にはほとんど出てこないそうです。
理由としてはヘシオドスが住んでいたボイオティア地域で盛んに信仰されていた神であるらしく、そのためなかなかに高レベルな神として位置付けられているとか。

その一端をかいま見えるのが神々が戦った「ギガントマキア」と呼ばれる戦争での事。
この戦いはゼウスを懲らしめようと、大地母神ガイアが巨人の軍団ギガンテスを送り込んできたというもの。
ギガントは「神に対して無敵」というチートスキルを持った巨人で、ゼウスはそのために英雄ヘラクレスを用意しておいた程の難敵。
彼の協力でもってなんとか凌いだ相手なのですが、ヘカテはそんな防御スキルすら貫通して、松明の炎でギガントを一体、始末してみせたのです。

単純な戦闘力という面ではオリュンポスの中でもだいぶ上位に位置するでしょう。



月の女神、そして魔女の崇めるヘカテへ


ヘカテは魔術の女神でありますが、同時に夜のイメージから月の女神ともされます。

しかしギリシャ神話では同じ月の女神は他にもアルテミスとセレネという二人がいます。

これらの事から一般的に「天の月のセレネ」「地上の月のアルテミス」「冥府の月のヘカテ」という風に区分するか、あるいは三人を同一の存在とみなすこともあります。

これは古代人が物語として月の擬人化を試みた際、
月には満ち欠けにより様々な姿がある、という観念から生じたようです。

ヘカテは時代が下ると女神というより悪魔に近い存在となります。
怪物のような姿で描かれることもあり、夜の三叉路に猛犬を連れて現れる、3つの頭を持った姿で伝えられる事もあります。

中世キリスト教時代には黒魔術の始祖として、魔女たちに崇められる邪神扱いをされるようになります。

悪魔メフィストフェレスの登場するゲーテの『ファウスト』では、ディアナ、ルナ、ヘカテという3つの名と姿を持つ女神として記されており、そのイメージを踏襲したのか、『デビルサマナーソウルハッカーズ』などでは上記のイメージを持つ鬼女ボルボの名で採用されています。

ちなみに他メガテン作品ではヘカテの名で登場しているものも多いです。

名前がちがければ別存在。
昔のゲームではよく見られる現象です。
例えばマミーとミイラとか、ね。

まとめ

・ヘカテは魔術を操る冥府の女神
・同時に月の女神としてアルテミス、セレネと肩を並べる
・中世になると黒魔術の始祖として、魔女に崇められた
・戦闘力が高い

いかがだったでしょうか。

ヒロインレビューにカテゴライズしましたが、ゲームなど創作の世界では中世のイメージに近い、敵としての登場の方が実は多いかもしれません。

とはいえ魔術を操る女神であるとか、冥界の実力者というダークな雰囲気であるとかが、とっても魅力的だと思うんです。

それこそ神や悪魔をたくさん採用する女神転生シリーズにはうってつけのキャラクターではないかと。

魔女、黒魔術、冥界、月、さりとて女神。
この辺のワードに心くすぐられる方は是非、彼女に注目してたくさんのゲームや小説を見てみてください。

それではまた!

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この記事を書いた人

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