【月の女神セレネ】セーラームーンのもとねた【ヒロインレビュー第21回】

ヒロインレビュー

セレネはギリシャ神話における「月の女神」でした。
しかし有名な月の女神といえばアルテミスがいます。
さらにギリシャ神話には他にも月の女神と呼ばれる者がいます。

今回はなぜこんなにたくさん月の女神がいるのか?
そしてこの女神をアレンジして世に送り出した大ヒット作は何かについて、ご紹介させていただきたいと思います。

皆さまの創作活動やゲームへの没入感の参考になれば幸いです。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

3人の月の女神


セレネはギリシャ神話における「月の女神」でした。

父はティタン神族であり、初代太陽神であるヒューぺリオン。
兄に二代目太陽神ヘリオス、妹に曙の女神エオス

セレネは月の女神でしたが、ティタン神族がゼウス率いるオリュンポス神族に敗れた事で、なんというか、隅に追いやられます。
それは兄である太陽神ヘリオスも同様で、オリュンポス時代にはアポロンアルテミスの兄妹がその地位のメイン処に就いています。

さらに月の女神を名乗る者がもうひとり。
それは魔術を操るヘカテという名の女神でした。

なので一般的には「天の月のセレネ」「地上の月のアルテミス」「冥府の月のヘカテ」という風に区分するか、あるいは三人を同一の存在とみなすこともあります。
悲しいかな、セレネは月の女神として、オンリーワンの存在ではなくなってしまったのです。

何故こうなったのか?
これは古代人が物語として月の擬人化を試みた際、
月には満ち欠けにより様々な姿がある、という観念から生じたようです。

アルテミスは後のローマ神話ではディアナと呼ばれます。
(ターンエーガンダムでは月から来た軍隊をディアナ・カウンターと呼んでましたね)
セレネはローマ神話では「ルナ」と呼びます。
馴染み深い言葉ですよね。

セレネもまた恋多き女神


妹である曙の女神エオスは恋多き女神でした。
それはセレネもまた同様です。
しかも彼女もまた人間の男に恋をします。

エオスはアフロディーテの不興を買って人間しか愛せない呪いをかけられたわけですが、セレネは自発的に好きになります。

その相手の名はエンデュミオン
小国の王子とも、貧しい羊飼いの青年とも言われ、出自については定かではありません。
ただ一説によるとゼウスの息子だったのではないかと噂されることも。
その根拠は彼が人間のなかで一番の美青年であったためと言われます。

セレネはエンデュミオンとの間に50人もの子供をもうけたとまで言われます。
それだけで50年かかっちゃうんだから、話の盛り過ぎもどうかと思いますが。
いや双子ばかりなら25年で済むか。

しかしながら女神と人間の恋は悲惨な結末を辿ります。
不死である女神と寿命のある人間では共に生きられないのです。
それはエオスの悲惨なコイバナでも触れました。
<関連記事>
【曙の女神エオス】オーロラの語源となった恋多き女神【ヒロインレビュー第20回】

セレネもその事は教訓にしています。
そこで妹と同様、ゼウスにエンデュミオンについて懇願します。

彼を不老不死にして欲しい

エオスは恋人を不死にしてもらったが、不老ではなかったため、悲しい最期を迎えました。
しかしセレネはちゃんと「不老不死」を望みます。

こうしてエンデュミオンは絶世の美男子を保ちつつ、不老不死を与えられました。

たどその代償として、彼は決して覚めない永遠の眠りにつかされてしまったのです。
要は仮死状態で保存してるという事なんですかね。

こうしてセレネは「そういうことじゃないんどけどなぁ」等と思ったかどうか、夜な夜な眠り続ける恋人の姿を見つめ続けるのでした。

まとめ

・セレネはティタン神族で月の女神
・アルテミス、ヘカテと並ばされる
・眠り続ける恋人を眺めて過ごす

いかがだったでしょうか。

ところでセレネを元ネタに大ヒットした作品とはもうお分かりでしょう。
美少女戦士セーラームーン』です。

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主人公月野うさぎの前世はプリンセス・セレニティで、タキシード仮面の前世はエンデュミオンでしたね。
他にも黒猫のルナはセレネのローマ神話での名。
セーラーヴィーナスと共にいた猫の名はアルテミス、ちびうさと共にいた猫の名はダイアナ(ディアナの英語読み)、と三匹の猫も登場します。

もちろんギリシャ神話とは謳ってませんが、モチーフとして採用しているのはあきらか。

例えば宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』もギリシャ神話に出てくる王女ナウシカアがモデルでした。

ギリシャ神話はもっとも有名な神話ですが、正直知名度の低いキャラクターもまた大勢います。
そんな彼等を選びとって、歴史に残る大ヒット作を生み出すことが出来るのですから、神話って知っておいて損はしないと思いませんか?

みなさんはどう思われたでしょう。

それではまた!

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