元はエルフ! 醜悪な戦闘員オークは生きるのに必死【モンスターレビュー第17回】

オークはどうやって生まれてくるか、ご存知ですか?

紳士であられる皆様ですからオークという存在はご存知ですよね?

なぜか近年、急速にファンタジー界隈を席巻するほどの一大勢力を誇り始めました。
一時期、主に同人界隈では、それはもう一大ジャンルになるほどオーク、オーク、オークでしたね。
クッころ」とか「姫騎士」とか、なんというかオークはもうファンタジー界隈の悪役として、ドラゴンに匹敵するほどアイコニックなモンスターへと昇華されました。

というわけで今回は、ファンタジー界の戦闘員、オークについて調べてみました。
その結果、上記の同人世界におけるオークはあながち間違いでもなかったんだ、という事が判明しました。
さすがは同人。
根拠のない所に〇ロは生まれない!

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!
今日も一緒に創作ネタを学んでいきましょう!

目次

そもそもオークとは何ぞや?

豚顔の雑魚モンスター

そういうイメージですよね?
そうです。それでいいんです。そのために生まれたような怪物なのです。

生みの親はイギリス人作家J・R・R・トールキン大先生。
原典はファンタジー界の元祖『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』。
そう、オークは神話や民話伝来ではなく近代のファンタジー小説から生まれました。
ホビットと同じです。
なのでオークは指輪物語の舞台「中つ国」由来となります。
ところでホビットは版権を危惧して各媒体、似たような別キャラクターを用意しましたが、なぜかオークは気にせずみんな使い倒しているんですよね。まあ、いいか。便利だし。

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『指輪物語』由来ですが、もちろん発想の源流はあります。
これが色々あって複雑なんですよね。

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オークの源流

その1 ローマの死の神オルクス説

オルクスは髭を生やした巨人で、敵を打ち倒し、逃げる者は蹴倒し、死者を食べるといわれます。
後の時代では冥界の神ハデスと同一視され影が薄れますが、そのころには豚顔に黒い羽の生えた悪魔とされました。

実はオルクスはギリシャの神ポルキュスをラテン語読みしたものです。
ポルキュス(Porcus)の意味は雄豚です。豚、出てきましたね。

さらにこのポルキュスは元々はバビロニアの女神ポルキスでした。
時代の移り変わりで女神崇拝が禁止され男性化したのがポルキュスなのです。
この女神ポルキスは豚顔であったとされ、理由は豚を生贄に捧げられていたからだそうです。

その2 ベオウルフに登場する怪物グレンデル説

ベオウルフ』とはデンマークを舞台とした英雄叙事詩です。
このベオウルフに登場する怪物グレンデルは「オーク=ナス」という種族で、そこからとられたという説です。
グレンデルとは恐ろしい外見に残忍な性格をした巨人です。
勇者ベオウルフにより退治されます。
トールキンはこの『ベオウルフ』研究の第一人者だったそうです。

その3 古英語では

オークは古英語、いわゆるアングロサクソン語では「地獄のような」という意味だそうです。
単純に古い言葉の意味で邪悪な感じからとられたという説。

以上、3つ挙げましたが、オルクスとベオウルフ、どっちもきっと該当するのでしょうね。
オークというひとつの怪物を設定するのにもあらゆる箇所から調べ上げている好例かと思います。
創作を志す者として、この姿勢はあやかりたいですね。

オークのつくりかた


さてでは実際にオークを用意して戦争をおっぱじめたいとお考えの方もおられると思います。
そういう方のためにオークのつくり方を簡単にご説明させていただきます。

  • まずはエルフを捕まえましょう。
  • そうしたらエルフを地下に監禁しましょう。
  • エルフを拷問します。「クッころせ」
  • オークになります。

以上です。

そうなのです。
なんとあの邪悪で醜怪なオークという怪物は、元々は拷問の果てに堕ちたエルフなのです。
なのでオークも妖精と言えます。
理知的で魔法的なエルフですが、苦痛と絶望から粗暴で脳筋なオークに成り果てることが可能なのです。
ちなみにオークになると魔法は使えません。
変化は他にも。
地下に長くいたため極端に日光に弱くなります
しかし頑健な肉体を得てパワーファイターになれますし、旺盛な繁殖能力も得ます。
ここで面白いのが、長寿で有名なエルフですが、オークは非常に短命なのだという事です。
それは何故かというと、大抵のオークは戦闘員として駆り出されるため寿命を全うする事がほぼほぼ不可能だからです。
でも繁殖力が強いので、オークの数は次々と増えていきます。
そう。別にすべてのオークが拷問の果てにエルフから変化したわけではなく、一度オークになると自分の子供もオークとして生まれてくるという訳ですね。
結果、オーク人口は減少しないのです。
雑魚敵モンスターとして理想的ですよね。

オークの繁殖力



冒頭で現代のオークの使われ方を軽くお伝えしました。
いわゆる「クッころ」や「姫騎士〇ませ」みたいなやつです。
オークは粗暴で知能も低く、しかし繁殖力は旺盛なので見境がないです。
そして元がエルフなので、人間との間に子をもうけることも出来てしまいます。
もしかしたらここがオークの一番恐ろしい部分かもしれませんね。

ハーフオークの生涯は悲惨です。

もし彼が人間社会で生きるとすれば、迫害は免れません。
おそらく村を出て放浪することでしょう。
しかし冒険者として普通に依頼を受けられるかもわかりません。
よくて野盗くずれがいい所ではないでしょうか。

オーク社会で生きるのはもっと悲惨です。
知能や協調性のないオークは決して半端者の彼を認めないでしょう。
よくて奴隷として生きられるか、大抵はおもちゃのように粗末に扱われておしまいではないでしょうか。

しかし、実はオークにもいくつもの種類があります。
より頑健な上位種である「ウルク=ハイ」や魔法を使えるオークも作品によってはいます。
ハーフオークというのもなかなかにアレンジの利く創作ネタではないでしょうかね。

オークの出てくる作品

枚挙に暇がない!
ここではいくつか印象的なオークをご紹介します。

『ロード・オブ・ザ・リング』

『指輪物語』の映画です。
特に2作目の『二つの塔』ではウルク=ハイの大群と砦の攻防戦がメインになります。
ビジュアル的に大変恐ろしいオークがたくさん見られますのでオススメです。
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『ドラゴンクエスト5 天空の花嫁』

ドラクエでオークの初出は2なのですが、あえて5をご紹介。
ドラクエのオークは豚ではなく猪です。
5ではオークキングというオークの上位種が仲間モンスターとして使えます。
なんとこのオークキング、仲間を回復するベホマラーやザオリク、氷雪系最強のマヒャドなど、強力な呪文の使い手なのです。
ずいぶん重宝したプレイヤーもいたのではないでしょうか。

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森の奥方と呼ばれた美しきエルフ、ガラドリエルの若かりし頃を描いた壮大な冒険物語は必見。

まとめ

いかがだったでしょうか。

オークというととにかく雄の特徴を前面に押し出したキャラ設定がなされていますよね。
しかし戦闘力は並の戦士程度で、脅威なのはその数。
したがっていいように創作では扱われていますよね。
まだまだオークにもアレンジできる箇所がありそうですよね。

あなたの創作で新たなオークを創造してみませんか?

その時は是非教えてくださいね。
それではまた!

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この記事を書いた人

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