【海の歌姫セイレーン】歌声で船乗りを深海へ引きずり込む【モンスターレビュー第2回】

海原を行く船員の耳に聞こえてくるのは女の唄声
だがその声に惹かれてしまうと哀れあなたは海の藻屑
いつのまにやら乗っていた船は難破して、どうにか陸に上がった者たちもセイレーンに貪り食われてしまうのです

海を行く船乗りたちを歌声で魅了し、ボ~っとしてる隙に船を破壊し船員を食べちゃう。
そんな恐ろしい幻獣こそがセイレーンです。
このモンスターに遭遇したらどうすればいいのか?

弱点? 対処法?

この記事を最後までお読みいただければ、明日からあなたも安心して、船舶免許を取りに行くことが出来ます。

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームへの没入感の参考になれば幸いです。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもセイレーンとはなんぞや?


セイレーンとは船乗りを魅了し海へと連れ去るモンスターです

セイレーンの特徴と言えばなんと言ってもコレ。
歌で魅了して船を難破させてしまう。

さらにこのセイレーンの姿はというと、実は2パターンあるんです。

  • 顔は美女で体は鳥である(半人半鳥)
  • 上半身は美女で下半身は魚である(人魚)

なぜこう意見が割れているのでしょうか?

それってやっぱりその原因は彼女のルーツとなった逸話にあるのですかね。

セイレーンはギリシャ神話のモンスター

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス 「セイレーンに襲われるオデュッセウス一行」 (1891)

セイレーンの基本情報はこちらです。

  • シチリア島に住んでるそうです
  • セイレーン(SIREN)は国によって呼び名が違うようです
  • セイレーン、サイレン、シレーヌなどと呼ばれます
  • 意味はギリシャ語で「縛る」「くっつける」だそうです
  • ちなみにホラーゲームで有名なあの「SIREN」の警報という意味もここから来てるようです

セイレーンの逸話で最も有名なのは、トロイア戦争で活躍した英雄オデュッセウスの帰還を描いた『オデュッセイアです。

戦争が終わり、船で国へ帰る途上、セイレーンの住む海域を通ることになったオデュッセウス一行。
船員には耳栓をさせ、自分は興味本位で体をマストに縛り付け、耳栓を外してしまいます。
案の定、歌に聴き入ったオデュッセウスは魅了されますが、マストに括り付けられていたのでセイレーンについて海へ飛び込むことも出来ず、事なきを得たそうです。

他にも「アルゴ探検隊」の逸話では竪琴の名手オルフェウスが歌で真っ向勝負をして打ち負かしたエピソードもあります。

結局このモンスターの攻撃方法は、歌で相手を魅了して海に引きずり込むという、自らの手を汚さずに事故で処理するという狡猾な戦法なんですよね。
そして古代ではセイレーンは半人半鳥だと思われていました。
それが13世紀ごろから人魚に変わるようなのです。

グスタフ・ヴェルトハイマー 「セイレーンのキス」 (1882)


海なんだから魚じゃね? て感じなのでしょうか。
理に叶ってるというか、夢がないというか。
もしくは人類が地中海沿岸から外海へ出られるほどの航海術が発達した結果、沿岸にしかいない鳥よりも深海に巣食う人魚をより恐れたという事かもしれませんね。
その後大航海時代の到来とともに人魚説が強くなったのかもしれません。

ギリシャ神話全体についてはこちらの記事からどうぞ!

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創作の世界ではどんな扱いか


歌声で誘惑する美人モンスターです。使わない手はないでしょう。
舞台が大海原になればまず高確率でテーマにしたくなりますよね。
これかクジラ(あるいは海竜)に飲み込まれるのがファンタジーというものです!
セイレーンが登場すれば恋愛ものに発展するケースが多いでしょう。
ただしその場合は鳥タイプより魚タイプになる傾向が強いです。
そこからバトル要素を抜いたのがアンデルセンの「人魚姫」なんでしょうか。

セイレーンが登場する作品

永井豪先生の代表作品『デビルマン』の妖鳥シレーヌはまんまセイレーンですね。
シレーヌはフランス語読みです。
屈指の人気キャラだけに我が国に於けるセイレーンの認知度を飛躍的に押し上げてくれました。

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まとめ

  • セイレーンはギリシャ神話の怪物である
  • 歌声で船乗りを魅了し、海に引きずり込んでしまう
  • かつては半人半鳥だったが、中世以降は人魚になった
  • みんな美女ぞろい

いかがだったでしょうか。
世間的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、歌声で人を惑わす能力はアーティストなら誰もが憧れる存在と言えるのではないでしょうか。
海を舞台にした場合、セイレーンは是非使ってみたいネタだと思われませんか?
突き詰めればまだまだ多くのバリエーションを生むことが出来るかもしれません。

それではまた!

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この記事を書いた人

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