【正義の女神テミス】法と秩序の女神は知名度ゼロ【ヒロインレビュー第12回】

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人類は太古の昔から法と正義という問題意識を持っていたのです。
今回ご紹介する女神さまはおそらくご存知ない方も多いことでしょう。

しかし実はこの女神のおかげで今現在の我々人類が存在できるのです。

それはいったいどういう事なのか?

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームなど、没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもテミスとはなんぞや?

テミスとは、ギリシャ神話に登場する「法と正義」「秩序」の女神です。

テミスとは古代ギリシャ語で「変わらぬ掟」を意味します。

同時に「運命」と「」も司ります。
運命と時の力を顕現する手段として、彼女には「予言」の力が備わっていました。
しかし時を経るにつれ、その予言の力は太陽神アポロンへと継承されます。
彼女自身、アポロンを気に入り、助けを求める人々への神託の役目を譲り渡したそうです。

古代ギリシャでは悩み事をアポロン神殿へ出向き、助言を受けるのが日常でした。

テミスは最高神ゼウスの2番目の妻とされます。
1番目は知恵の女神メティス、戦女神アテナの母です。
もちろん正妻はヘラですが。
嫉妬深いヘラに臆すこともなく2番とはいえ居座るのですから、正義の女神は肝が座っていますね。
と言ってもゼウスがヘラと結婚するよりも前の話ですがね。

そのゼウスとの間にはふたつの三姉妹を生んでいます。
それって六姉妹では? とも思いますが。

一組は「季節」を司るホーライ三姉妹、エウノミア、ディケ、エイレネです。

そしてもう一組は「運命」を司るモイライ三姉妹、クロートー、ラケシス、アトロポスです。

特にモイライ三姉妹はそれなりの知名度だと思いますが。
テミスは運命と時を司っていましたが、その予言の力はアポロンに、そして人々の寿命を決める決定権はモイライ三姉妹に継承されたようです。

テミスのシンボルとして天秤、秤が描かれます。
これは法と正義のシンボルとして古来より様々な地域で見られますね。

ちなみに月と狩猟の女神アルテミスと名前が似てますが、なにか意味があるのかは現在調査中です。

テミスの生涯

実はテミスはティタン神族です。
父は初代天空の支配者ウラノス、母は大地母神ガイアです。
ティタン神族はゼウス率いるオリュンポス神族に敗れ、多くはその地位を剥奪されています。
テミスの力がアポロンに継承されているのはそういった側面もあるのです。

しかしテミスはゼウスに気に入られ、敗戦後も健在です。
他の多くのティタン神族はタルタロスに幽閉されるか歴史上忘れ去られていきます。

さらに人類に火を与えたプロメテウスもテミスの息子であるといわれます。
が、これは古代ギリシャ三大悲劇詩人アイスキュロスの言う事で、メインの定説とまでは言えないような感じです。

そのプロメテウスが火を盗み、ゼウスの怒りを買った結果、青銅の種族の時代の人間は洪水により滅ぼされることが決まりました。

その結果、プロメテウスの息子デウカリオンと、パンドラの娘ピュラの夫婦だけが生き残ったのですが、流れ着いた二人の前にあったのが、古い伝説によるとテミスの神託所でした。

そこでテミスは二人に神託を授けます。

「母の骨を大地に撒くのです」

ピュラはそんなことできないと嘆きますが、デウカリオンは神託の真意を察し、母の骨とは母なる大地に転がる石のことだと、二人で石を撒きながら歩きました。
するとデウカリオンの投げた石からは男が、ピュラの投げた石からは女が生まれ、二人は新たな人類の祖先となったのです。

それが今を生きる我々のこと、鉄の種族の時代の幕開けとなるのです。

まとめ

  • ティタン神族ながら罰を免れた
  • アポロンに予言の力は継承された
  • 新たな人類を生み出す神託を授けた

いかがだったでしょうか。

なんとなく序盤で仲間になったものの、能力値が頭打ちで最終的には二軍行きとなるユニット、そんなイメージが付いちゃいます。すいません。

あまり何かの作品などで登場している記憶もないほど、創作界隈ではマイナーな女神さまかもしれませんが、それだけギリシャ神話も幅が広く奥がふかいということですね。

創作のネタに使うもよし。
遊んでいるゲームなどで出会えたならば、今後は知識をもってお相手することも出来るかと思います。

皆様になんらかの思いを残せたことを願って。

それではまた!

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この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

三匹のカエルと七人の闇堕ち姫
小説家になろう/ノベルアッププラス

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