【ホワイト・バッファロー・ウーマン】スーの村にいかずちの杖がある理由【ヒロインレビュー第4回】

ヒロインレビュー

その美女は、不埒な者に落雷を、敬虔な者には祝福を与えた。

ヒロインレビュー第4回は聖霊の使いホワイト・バッファロー・ウーマンです

ホワイト・バッファロー・ウーマンはご存知ですか?

実は少しだけあの『ドラゴンクエストIII』にも使われているネタなんですけども。

彼女は絶滅の危機に瀕したスー族を、自らを生け贄として救い導いた聖霊(グレートスピリット)の使いです。

一体どうやって救ったのでしょうか。

皆さまの創作の参考になれば幸いです。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

そもそもホワイト・バッファロー・ウーマンとはなんぞや?


アメリカ中西部に住む北米先住民族(ネイティブアメリカン)ス一族を救ったヒロインです。

・黒髪に黒い瞳
・長い髪の左側はひと房だけ編んで革ひもで結い、残りは背中に流している
・両頬に赤い丸のペイントを施す
・素晴らしい刺繍の入った白い革のドレスを身に纏う

北米中西部の平原地帯に住むスー族は、バッファローと共に生きます。
彼らにとってバッファローは生きる糧であり、崇拝の対象です。

バッファローとは水牛を差しますが、スー族の言うバッファローとはアメリカ・バイソンを差します。

食料としてはもちろん、皮は衣服やテントのような住居(ティーピ)の材料に、骨や内蔵も道具の素材として活用します。
そのバッファローと共に生きる術を与えたのがホワイト・バッファロー・ウーマンです。



敬虔な者に与えたバッファロー


未曾有の大飢饉に襲われたスー族は危機に瀕していました。

そんなある時、平原で二人の若者が黒髪に白いドレスの女を見かけます。
若者のひとりは女のただならぬ雰囲気に気付き、聖霊(グレートスピリット)の使いに違いないと感じます。
しかしもうひとりは無礼にも女に欲情し、近付いて不埒を働こうとしました。

途端、その者に雷が直撃!
非情にもその若者は焼け死んでしまいました。

残った誠実な若者に女は聖なる贈り物を持ってきたと言い、指示通りの準備をして待つように命じます。

集落へ戻るとみんなで指示通りの聖なる祭壇をこさえました。

やがて女がやって来ます。
彼女から「聖なるパイプ」が贈られると、これを用いて聖なる儀式を開くように言いました。

このパイプは動物も人間も、木々や自然もすべてを結ぶものである。

人々が誓うと女は正体を現します。

身体を回転させると黒い牛に変わったのです。
2回回転すると茶色い牛に。
3回回転で赤い牛
4回目で白いバッファローに変わると地平線の彼方へと消えます。
するとその向こうからバッファローの群れが現れました。
人々は彼女が自ら生け贄となり、バッファローをこの地に呼び寄せたのだと考えました。

スー族が自然と共に歩むことを誓った見返りが、バッファローによる恩恵だと考えたのです。



ヨーロッパ人の襲来


その後、大航海時代を経て、この地にも多くのヨーロッパ人がやって来ます。

バッファローも乱獲されました。
生活基盤を奪われ、銃器や疫病を持ち込んだ彼らにより、ネイティブアメリカンは敗れ、住む土地を追われた者もいます。

しかしスー族は今も聖なるパイプを用いて儀式を行っています。
儀式では選ばれた乙女がホワイト・バッファロー・ウーマンに扮し、伝説を再現する習わしとなっています。

このパイプは現存しており、守役の祈祷師は19代を数えます。
今も平和のシンボルとしてパイプを持って市民活動を指揮しているそうです。

実際に白いバッファローも低確率ですが生まれることがあります。
その際はみんなで大事に崇めながら育てるそうです。



ホワイト・バッファロー・ウーマンが出てくる作品

特に思い当たるものがありません。
代わりと言ってはなんですが、スー族というとどうしても『ドラゴンクエストIII』を連想します。

世界地図に見立てた場合、北米の真ん中ら辺に「ス―の村」がありますよね。
しかもこの村にある井戸の周りを調べると「いかずちの杖」が落ちている。

あれ?
これって結構ホワイト・バッファロー・ウーマンの話に繋がりませんか?

意外とドラクエって原典に忠実な部分が多いんですよ。

まとめ

いかがだったでしょうか。

やはりネイティブアメリカンにはパイプが重要文化のようですね。
こちらの記事でも少し触れました。

<関連記事>
【サンダーバード】雷の化身にして精霊【モンスターレビュー第53回】

ホワイト・バッファロー・ウーマンのように、動物や自然を崇拝するアニミズムはこの地域には深く根付いているようですね。

自分達に恩恵をもたらすバッファローを女神に仕立てるなんて、日本だと「鶴の恩返し」とかが思い当たったりしますがどうでしょうか。

それではまた!

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