なかなかメジャー級なモンスターなので調べることもいっぱい。
それでは行ってみましょう!
ファンタジーの知識があれば、より楽しい!
是非最後までお付き合いいただければ嬉しいです。
そもそもケルベロスとはなんぞや?
ケルベロスと聞いて皆さんがイメージすることと言えば、
・3つの頭を持つ番犬
・門番
・炎を吐く
・キリスト教では魔神扱い
こんなところでしょうか。
名前の由来はギリシャ語で「底なし穴の霊」。
英語読みだと「サーベラス」。どこかで使われてそうな名前じゃないですか?
ケルベロスは大型犬で、3つの頭、尾は蛇、又は竜、首周りに多数の蛇が生えているという恐ろしい外見です。
なんと3つの首が交代で眠るらしく、彼は24時間常に監視の目を行き届かせることが出来るようです。
犬であり蛇を生やし、こういう所は合成獣キマイラぽいですよね。
実際キマイラとは兄弟、という記述も見かけます。
ケルベロスは怪物テュポーンとエキドナの間に生まれた数多くの魔物のひとつとされています。
てことは兄弟姉妹が多い大家族、ということでしょうが、直接の弟的存在は双頭の魔犬オルトロスが有名ですね。
メガテンシリーズでは色違いで出てきます。

ケルベロスをやり込めた者
誰も通さない、地獄の門を守る番犬ケルベロスですが、彼を出しぬいた者も何人かいます。
・詩人オルフェウス
彼は蛇に噛まれて死んだ妻エウリュディケを冥界から連れ戻そうとケルベロスに立ち向かいます。
太陽神アポロンの息子で竪琴の名手であるオルフェウスは、子守唄を奏でケルベロスの3つの首をすべて眠らせて門を通過するのです。
ケルベロスの弱点は「音楽」ですね。
オルフェウスの腕に感心した冥界の王ハデスは、
「一度も振り返らずに冥界を出れたら妻を生き返らせよう」
と約束します。
どこかで見たようなお話ですね。こんな所に元ネタが?
結果はまあ、出口まであとわずかという所で振り返ってしまい……

ちなみにこのオルフェウスさん。
モンスターレビュー第2回のセイレーンでも取り上げてます。
アルゴ探検隊の一員として竪琴で歌姫セイレーンと真っ向勝負を挑んでいるのです。

・英雄ヘラクレス
ギリシャ神話の英雄と言えばヘラクレス。
彼は自身の贖罪のため、12年を費やし12の難業を達成します。
その最後が魔犬ケルベロスを生け捕りにすること。
ハデスに「素手で立ち向かうなら許してやる」的なことを言われ、見事首を(どの?)太い腕で締め落とし、地上へ連れ出すことに成功します。

他にもトロイア戦争の英雄を冥界に案内した巫女シビュレや、美の女神アフロディーテのお遣いで冥界に行った人間の娘プシュケーには蜂蜜と芥子(ケシ)を混ぜ込めたお菓子で飼い馴らされるという攻略法もありました。
ケルベロスの類似モンスター

魔犬というくくりは世界各地にあると思いますが、地獄の番犬という類似も散見されます。
・北欧神話のガルムは冥府の番犬です。
・インド神話では冥界のヤマ(閻魔)が四つ目の犬を2匹も飼っています。
まとめ
メジャーなモンスターなのでエピソードも使用例も数多いです。
しかしまだまだ使い道はあるようです。
それではまた!