【王女ナウシカア】風の谷の要素はほぼない【ヒロインレビュー第14回】

ヒロインレビュー

ナウシカの元ネタをご存知ですか?

スタジオジブリの宮崎駿監督躍進のきっかけとなった長編アニメ『風の谷のナウシカ』。

荒廃した近未来。
マスクなしでは人は5分と生きられない、猛毒の胞子と虫に支配された、黄昏の時代を描くSF作品です。

そのヒロインであり主人公ナウシカの元ネタは、実はギリシャ神話にありました。

今回も皆さまの創作の参考になれば幸いです。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

そもそもナウシカアとはなんぞや?


ナウシカアとはギリシャ神話に登場するスケリア島の姫様で、女性初の吟遊詩人と言われています。

スケリア島はパイアケス人の島。
現在のギリシャ西部、ケルキア島と思われます。

アルキノオス王の娘で、大変に聡明で美しい王女であったそうです。
登場するのはトロイア戦争の英雄オデュッセウスの帰還を描いたホメロスの『オデュッセイア』にて。

オデュッセウスは海神ポセイドンの怒りを買ったため、故郷への船路にいくつもの困難が付きまといます。

大嵐に遭い、裸に傷だらけとなりスケリア島にたったひとり漂着します。
そのオデュッセウスを浜辺で救ったのがナウシカアでした。

ナウシカアはアテナにより夢で「朝になったら清流へ赴くがよい」というお告げを受けていたのです。

傷の手当てをし、オデュッセウスを王宮へと連れ帰ります。
アルキノオス王は歓待してくれますが、オデュッセウスは身分を明かしませんでした
それはポセイドンに呪われた自分のために、この島の人たちを巻き込んではならないと考えたからです。

しかし宴の席でデモドコスという高名な盲目の吟遊詩人が、トロイア戦争の英雄譚を歌い上げると、オデュッセウスは涙を流し、自らの正体を告げたのです。

<関連記事>
【トロイア戦争開戦】西洋文学最古参叙事詩【サーガレビュー第3回】

アルキノオス王はオデュッセウスが娘ナウシカアと結婚してくれることを望んだが、彼は故郷イタケで妻子が待っている身。
王も無理強いはせず、イカダを組み、オデュッセウスを無事故郷まで送り届けてくれました。

こうしてオデュッセウスの旅は終わりましたが、怒ったポセイドンはスケリア島に神罰を下そうとします。
が、それをゼウスが押し留め、大した被害は受けずにすんだということです。

ナウシカアはオデュッセウスの事を忘れられず、生涯純潔を貫き通し、女性で初となる吟遊詩人となって、各地の王宮を渡り歩きながら彼の英雄譚を歌い続けたと言います。

まとめ

・ナウシカアはギリシャ神話に出てくるスケリア島の姫
・漂着したオデュッセウスを助け、彼を見送った
・生涯純潔を守り、初の女吟遊詩人として、オデュッセウスの歌を歌い続けた

いかがだったでしょうか。

ギリシャ神話全体についてはこちらの記事からどうぞ!
【ザ・神話オブ神話】5分でわかるギリシャ神話の世界【サーガレビュー第1回】

宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』は、このスケリア島のナウシカアから命名されていることは、原作マンガ第1巻に明記されています。

このほとんど端役と言っていい王女に監督はえらく感銘を受けたようで、もうひとつ『今昔物語』の「虫愛ずる姫君」と合わせて『風の谷のナウシカ』を描いたそうです。

御大も神話のアレンジから創作をスタートさせている。
それも元ネタがあるのかないのか掴めさせない程に作り込んでいます。
こういう部分は見習いたいものですね。

でもそっか。
ナウシカってギリシャ語圏だったんですね。
正直意外でした。

それではまた!

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