君は喜び勇んで部屋に踏み込んだ。
すると部屋に飾られた悪魔のような彫像が突然動き出し、驚く君に襲い掛かった!
そういう事ってよくありますよね。
遺跡や邪悪な魔法使いの宝を護るため、冒険者が現れるのをじっと待ち続ける健気なモンスター。
このモンスターに遭遇したらどうすればいいのか?
弱点? 対処法?
この記事を最後までお読みいただければ、明日からあなたも安心して、遺跡や邪悪な魔法使いの館を探索することが出来るようになります。
または創作のネタとして新たな物語を生み出すきっかけにもなるかもしれないですね。
是非最後までお付き合いいただければ嬉しいです。
そもそもガーゴイルとはなんぞや?
令和のわが国で一般的に知られるガーゴイルとは、
・宝やいろんなものを護る番人の役割を与えられている
・冒険者が近づいたりすると突然動き出し暴れる
・食物や排せつは必要なさそう
といったところでしょうか。
そもそも動く彫像ならモンスター的には【動く石像(リビング・スタチュー)】や【ゴーレム】に分類されるのでは?
別に悪魔の姿じゃなくても、例えばモエモエな美少女像の方がより冒険者をだましやすくない?
実際、悪魔像以外の姿で登場する創作物も稀にあるようです。
しかしながらガーゴイルと言えば悪魔の姿。
その原因は彼のルーツとなった逸話にあるのです。
ガーゴイルはフランスのモンスター
・意味は「食道」「喉」もしくは雨どいの「とい」など
ガルグイユというドラゴンのような怪物がいました。
彼は口から水をいっぱい吐き出し洪水を起こして人々を困らせていました。
そこでルーアンという街のローマンという徳の高い司教様が怪物退治をしてくださったというのです。
実際に司教様はどのようにして退治したのでしょうか
手順は大まかに6つです
・罪人を磔にしてガーゴイルをおびき出す囮にします
・現れたガーゴイルを巨大な十字架で串刺しにします
・聖職者の衣の帯で縛って連れまわします
・火あぶりにします
・灰をセーヌ川に流します
以上です。
ローマンはこれでガルグイユを退治しました。
やり方だけでも知っておけば、いざという時に困らないですよね。
創作の世界ではどんな扱いか
冒頭でお話ししたように、ガーゴイルは宝の番人として悪の魔術師に重宝がられます。
エサ代はかからないし、スタンバイ時は彫像としてインテリアにも最適です。
しかも像なので壊されない限りは未来永劫番人で居続けます。
動く石像という事実が周知されると、今度は逆の心理を突いたトラップも生まれました。
近づいても動かないガーゴイル像です。
動く前に破壊して、難を逃れようとする冒険者が後を絶たない時代が来ると、それを逆手に取る者が現れたのです。
像の中に爆弾を埋め込んだり、毒ガスを充満させておくのです。
知らずにぶっ壊したりすると大爆発、またはガスが部屋中に充満して……
動かないガーゴイル。あえてね。
ガーゴイルが登場する作品
『ドラゴンクエストII』
ガーゴイルは2で初登場。
ただし容姿は色違いのホークマンで、動く彫像というより鳥人間に近いです。
『ロードス島戦記』
有名作品の初戦闘に抜擢されるとはその後のスターダムを約束されたようなものです。
倒されると石像に戻って砕ける様といい大変勉強になります。
その他の登場例(主に雑魚敵としてエンカウント)
『ファイナルファンタジーIII』
通常のガーゴイルと別にロックガーゴイルという石化持ちが登場
まとめ
いかがだったでしょうか。
世間的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、セキュリティとしてはとってもコスパがいいと思います。
強さ的には中ボスにもなれない程度のいわゆる雑魚モンスターですが、突き詰めれば多くのバリエーションを生むことが出来るかもしれません。
あなたのファンタジーな創作にひとつ、登場させてみてはいかがですか?
そのときは是非教えてくださいね。
それではまた!