【ガーゴイル】口から雨水を吐き出しゴシック建築を守る彫像【モンスターレビュー第1回】

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

部屋の奥に宝箱がある!
君は喜び勇んで部屋に踏み込んだ。
すると部屋に飾られた悪魔のような彫像が突然動き出し、驚く君に襲い掛かったのだ!

宝の眠る遺跡や、邪悪な魔法使いの館などで、冒険者が現れるのをじっと待ち続ける健気なモンスター。
それがガーゴイルです。

このモンスターに遭遇したらどうすればいいのか?

弱点? 対処法?

この記事を最後までお読みいただければ、明日からあなたも安心して、遺跡や邪悪な魔法使いの館を探索することが出来るようになります。

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!

皆さまの創作活動やゲームなど没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもガーゴイルとはなんぞや?


令和のわが国で一般的に知られるガーゴイルとは、

  • 悪魔のような姿の彫像である
  • 宝やいろんなものを護る番人の役割を与えられている
  • 冒険者が近づいたりすると突然動き出し暴れる
  • 食物や排せつは必要なさそう

といったところでしょうか。

そもそも動く彫像ならモンスター的には動く石像(リビング・スタチュー)】ゴーレムに分類されるのでは?
別に悪魔の姿じゃなくても、例えばモエモエな美少女像の方がより冒険者をだましやすくないですか?

実際、悪魔像以外の姿で登場する創作物も稀にあるようです。
しかしながらガーゴイルと言えばやはり悪魔の姿
なぜなのでしょう。
その原因は彼のルーツとなった逸話にあるのです。

ガーゴイルはフランスのモンスター

ガーゴイルの名前の由来は古いフランス語の〈ガルグイユ〉
意味は「食道」「喉」もしくは雨どいの「とい」など

ガルグイユというドラゴンのような怪物がいました。
彼は口から水をいっぱい吐き出し洪水を起こして人々を困らせていました。
そこでルーアンという街の、ローマンという徳の高い司教様が、その怪物を退治してくださったというのです。

ローマン司教のガルグイユ退治


手順は大まかに6つです

  • まずは重罪を犯した罪人を2名ほど用意します
  • 罪人を磔にしてガルグイユをおびき出す囮にします
  • 現れたガルグイユを巨大な十字架で串刺しにします
  • 聖職者の衣の帯で縛って連れまわします
  • 火あぶりにします
  • 灰をセーヌ川に流します

以上です。
ローマンはこれでガルグイユを退治しました。
やり方だけでも知っておけば、いざという時にあなたも困らずに済みますよね。

創作の世界ではどんな扱いか

ガーゴイルは宝の番人として、悪の魔術師などに重宝がられます。

エサ代はかからないし、スタンバイ時は彫像としてインテリアにも最適です。
しかも像なので壊されない限りは未来永劫番人で居続けます。

しかし動く石像というトラップなのだ、と事実が冒険者に周知されると、動き出す前に片っ端から像を壊してまわる冒険者が大勢現れました。
すると今度は逆の心理を突いたトラップが生まれます。

近付いても動かないガーゴイル像です。

動く前に破壊して、難を逃れようとする冒険者に対し、それを逆手に取って像の中に爆弾を埋め込んだり、毒ガスを充満させたりしておくのです。
知らずにぶっ壊したりすると大爆発、またはガスが部屋中に充満して……

動かないガーゴイル像。あえてね。

ガーゴイルが登場する作品

『ドラゴンクエストII』

一通りファンタジーなモンスターは網羅されているけれど、あまりその印象がないのが国民的RPGドラクエです。
ガーゴイルは2で初登場。
ただし容姿は色違いのホークマンで、動く彫像というより鳥人間に近いです。

『ロードス島戦記』

OVAでは第一話冒頭にいきなり登場、わが国での認知度を飛躍的に押し上げました。
有名作品の初戦闘に抜擢されるとはその後のスターダムを約束されたようなものです。
倒されると石像に戻って砕ける様といい大変勉強になります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
世間的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、セキュリティとしてはとってもコスパがいいと思います。
強さ的には中ボスにもなれない程度のいわゆる雑魚モンスターですが、突き詰めれば多くのバリエーションを生むことが出来るかもしれません。

あなたのファンタジーな創作にひとつ、登場させてみてはいかがですか?
そのときは是非教えてくださいね。

それではまた!

ランキング参加中です。
いつも応援していただき、ありがとうございます。
にほんブログ村 歴史ブログ 神話・伝説へ にほんブログ村 ゲームブログ ゲームの世界観へ
PVアクセスランキング にほんブログ村
よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

三匹のカエルと七人の闇堕ち姫
小説家になろう/ノベルアッププラス

更新情報はX(Twitter)で発信しています。

目次