DQ3で異彩を放つ! 一角兎アルミラージとは【モンスターレビュー第24回】

モンスターレビュー

『ドラゴンクエスト』に登場する「いっかくうさぎ」って、可愛いですよね。
ユニコーンのように角を生やしたウサギ。
あれってドラクエオリジナルなんでしょうか?
いいえ、そうではありませんよ。

獰猛なモンスターのデザインとして多く見られるのが、実在の動物をモチーフにしたものです。

ヘビやライオン、コウモリやサソリなどが多く見られますよね。
これらの動物に共通するのがやはり「危険」だということ。

逆にあまりモチーフに選ばれない動物もまた多いです。
それはなぜか?
「危険」とかけ離れたものだからです。

可愛い」とかね。

モンスターレビュー第24回は謎の一角兎アルミラージです

ウサギ型モンスターって、実は多いようで少ないです。
ウサギ型モンスターと聞いて往年のベテランゲーマーならまず「ボーパルバニー」が思い浮かぶでしょう。
思い浮かばない方はいまだ往年のベテランゲーマーではない、ということです。

バニーと聞いて大抵浮かぶのはウサミミでしょうね。
ウサミミにウサギは追いやられてしまったのです。
モンスターではなくガール方向に進化してしまったのです。

しかし今回取り上げるのはモンスター。
それもあまり見かけないアルミラージです。

ということで今回はアルミラージについて、一緒に学んでいきましょう!

最後までお読みいただけると幸いです。

アルミラージの出てくる作品

すいません。今回はいつもと順序を変えて、まずこの項目から始めます。

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ』


ドラクエ3は言わずもがな、国民的RPGの地位を確立した不朽の名作です。
あずMも最期に遊ぶゲームは? と聞かれたらコレを選びます。
ドラクエの功績はRPGの普及だけでなく、「剣と魔法の世界」の一般化も挙げられます。
今日、SFやミステリー、ホラーというジャンルよりも「ファンタジー」の強さが目立つのもドラクエのおかげ。
日本人にゴーレムスライムキメラドラゴンを浸透させたのもドラクエ。
ドラクエという基礎の上に今の日本のファンタジーは存在するのです

ええ、私はドラクエ信者ですよ。

そのドラクエの背負ったものが一般層への普及であるため、ドラクエにはあまりコアなファンタジー要素は入れられないという制約もあります。
ドラクエでは「はがねのつるぎ」であって「ブロードソード」ではないのです。

年々この足かせは緩くなってはきてますが。

モンスターについてもそれが言えます。
初期の1や2では神話などから起こされたモンスターが多くを占めますが、3辺りからネタが尽きたのか、その傾向は縮小します。
3では動物型のモンスターが多く新登場します
あにまるゾンビ」や「あばれざる」、「ぐんたいガニ」や「おおありくい」「おおがらす」「グリズリー」そして「いっかくうさぎ」。

その一角兎の色違いで登場するのが「アルミラージ」です。
ドラクエはたまに原典がマイナーなモンスターをブッ込んでくることがあります。

トロール」や「ヒドラ」ならまだしも、アルミラージです。
他ではほとんど見かけません。
このアルミラージ、ご存知ですか?

そもそもアルミラージとはなんぞや?


アルミラージは一般のウサギよりひとまわりも身体の大きい獰猛な肉食ウサギです。
額にらせん状の黒いツノを持ち、人間を含む獲物を突き刺し貪り食う恐ろしい怪物です。

インド洋に浮かぶ「ジャジラト・アル=ティニン島」という島に生息しているらしいです。
インドのモンスターなんですね
ただこの島が実際どの島を指すのかは不明だそうです。

13世紀のアラビアの学者ザカリーヤー・イブン・ムハンマド・アルカズウィーニーが書いた『被造物の驚異と万物の珍奇』という書によると、この島にはあのアレキサンダー大王が訪れ、島民のために一肌脱いだ逸話が残されているそうです。

この島には恐ろしいがおり、毎日二頭の牛を寄越せと脅され島民は困っていました。
アレキサンダー大王は竜に硫黄とかぎ針を飲ませ、をつけて退治しました。
島民はお礼にアルミラージをあげました

ってアルミラージを退治するお話ではないのね!
プレゼントされたんだ。

実際はアルミラージは家畜を襲う害獣で、角も皮膚病に感染し額に腫瘍ができたところ、まさに角に見えたことが原因のようです。
獰猛なアルミラージは魔女の手にかかれば無力化できるという事ですが、それってきっと薬剤師的なことを魔女がしていたのかもしれないですね。

アルミラージについてはだいたいこれぐらいです。



何故ドラクエ3で採用されたのか?


そんなこと、堀井雄二先生にしかわかりません。
たまたまネットもないその当時にこのモンスターを知り得て採用したのかもしれない。
可愛いモンスターがウリのドラクエだからこそ、ウサギ型モンスターなんて真っ先に思いついたのかもしれない。

ここからは推測ですが、やはり上記の「ボ-パルバニー」が引き金ではないかと。
ボーパルバニーとは「ウィザードリィ」の序盤に出てくる首狩りウサギのことです。
このゲームでは敵も味方も即死クリティカルである「くびをはねられた」が存在します。
ボーパルバニーは序盤で遭遇するのでわりとプレイ経験のあるゲーマーなら記憶に残りやすいモンスターです。

となるとウサギ型モンスターという、今では希少なジャンルも当時ならつい入れたくなる要素であったのではないでしょうか?
当然「ウィザードリィ」は当時のRPGマニアなら誰もがプレイしていたのですからね。

そしてドラクエ3の最初のエリアである「アリアハン」ではアルミラージは上位レベルの敵モンスターとして君臨しています。
眠りの呪文「ラリホー」を集団でかけてくるのですから、その存在はボーパルバニー並みに厄介なものでした。

まあちょっとレベル上げればどっちもすぐに怖くなくなりますが。

しかし間違いなく記憶には残りましたね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はだいぶマイナーなモンスターのため、情報も少なく申し訳ありません。
しかしこういう雑魚敵としてしか登場しないモンスターも出来るだけ拾って、みなさんに多くお届けしたいと思っております。

そしてこういうモンスターはみなさんの創作アイデアにも大いに活用できるのではないかと思います。
むしろ逆に有名モンスター以上に使い勝手がいいような気もしますね。

皆さんチャレンジしてみませんか?

その時は是非教えてくださいね。
それではまた!

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