【半人半蛇デルピュネ】メインキャストに近しいようで謎ばかり【モンスターレビュー第108回】

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今回はデルピュネです。
ギリシャ神話の大神ゼウスと関係のある女の子モンスターです。
しかしマイナーモンスターではありましょう。

ファンタジーの知識があれば、より楽しい!

皆さまの創作活動の参考になりますよう。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

デルピュネとは

テュポーンに敗れ、洞窟に幽閉されたゼウスの見張りを命じられた女の子モンスターです。

上半身は女性、下半身は蛇という姿のモンスターで、ギリシャ神話最大の怪物テュポーンの配下になります。
テュポーンはゼウスと戦い、見事ゼウスの手足の腱を奪い取り、デルポイ山の近くにある「コリュキオンの洞窟」に閉じ込めてしまいます。
そこでデルピュネにゼウスの見張りを命じました。

または牛の皮で包み隠したゼウスの手足の腱を見張るよう命じられたという説もあります。

しかしここにオリュンポス12神のヘルメスと、牧神パンがやってきて、ゼウスの腱は奪い返されゼウスも脱出してしまいました。

その後はご存知の通り、テュポーンはゼウスに敗れ、シチリア島に封印されてしまいましたね。

デルピュネについては情報が錯綜しています。

名前も似ているし、関係性からみてテュポーンの姉(または妹)とされる説もありますが、何よりデルポイという地名に名前が似ています。
デルポイと言えば太陽神アポロンの信託所がある、ギリシャ神話では世界の中心であるとされる場所です。
ここでまたいくつかの異説が考えられます。

  • アポロンに信託所を奪われるまでデルポイの信託所にいたのはデルピュネだった説
  • アポロンの信託所に仕える巫女のひとりで、生贄を使い予言をしていたヤバい奴だった説
  • デルポイは元々ピュトンという巨大な竜が守護していたが、それこそがデルピュネだった説

この辺りが有力です。
特にピュトンと同一であるとするならば、デルピュネが半蛇である理由もしっくりときますね。

おわりに

半人半蛇のモンスターはすこぶる多いです。
特に同じギリシャ神話で観てもラミアというより有名な半人半蛇がいますね。

ギガンテスもテュポーンも下半身は蛇であるとされています。
キリスト教のサタンよりも以前から、蛇は敵対者としてのイメージを持っているのかもしれませんね。

それではまた!

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この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

亜人世界をつくろう! ~三匹のカエルと姫神になった七人のオンナ~
小説家になろう/ノベルアッププラス

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