【バルログ】悪に堕ちた炎の精霊【モンスターレビュー第44回】

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バルログというモンスターはご存知でしょうか?

スペインはバルセロナで「ヒョーッ」て叫んでいるナルシストのことではありませんよ。
グーグル検索するとこいつのことばかりヒットしますが。

正直聞き馴染みのないモンスターかもしれませんね。
だからこそ『ドラゴンクエスト3 そして伝説へ』にて初登場した時も「悪魔なんだろうけどバルログってどういう意味?」などと思ったものです。

あまり多くの作品で見かけることのない、いわゆる汎用モンスターとは言えない存在ですが、なぜか国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズではよく見かけるのでメジャーなようなマイナーというよくわからん状態に思います。

そんなバルログをちょこっとまとめてみました。
きっとみなさんの創作の糧になるかと思います。

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームなど没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもバルログとはなんぞや?


バルログとは、「中つ国」に住まう炎の悪魔です。

もうおわかりですね?
そう。このモンスターもまた、ファンタジーの原典、イギリスの作家J・R・R・トールキン先生による『指輪物語』及び『シルマリルの物語』に登場する怪物です。

『シルマリルの物語』とは、『ホビットの冒険』や『指輪物語』を含む中つ国の歴史を扱ったものです。
作品世界の英雄や神々などについて詳細に記述されています。

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バルログとは種族名です。
人間とかエルフとかドワーフとかと一緒です。
その意味は物語内の創作言語であるシンダール語で「力の魔神」「炎の災禍」といった感じです。

固有名詞を持つ者もおり、すべからく強力な者たちです。

  • 人間の2倍から3倍の身長がある。
  • 黒い体に全身炎と煙と影をまとう。
  • 獄炎で精製した「炎の剣」と「炎の鞭」を持つ。
  • すべてを焼き尽くす熱風のブレスを吐く。

炎に特化した悪魔のようにも見えますが、さらにエルフ語を使いこなし、高位の魔術も駆使します。
知性も大変に高いです。
超高レベルモンスターなのです。

映画『ロード・オブ・ザ・リング』などでは描写されませんでしたが、原作小説ではヒト型からゲル状に変化することも出来ました。

悪堕ちした精霊


バルログは元々「炎の精霊」でした。
ところが冥王モルゴスにより悪へと堕落され、配下となりました。

冥王モルゴスとは、『シルマリルの物語』にて描かれる、諸悪の根源とされる存在です。

闇の配下となったバルログたちは、その後さまざまな戦いで活躍します。
しかし「怒りの戦い」においてその多くが命を落としました。
わずかに生き残った者のひとり、「ドゥリンの禍(わざわい)」と呼ばれるバルログも、モリアの坑道において魔法使いガンダルフに討たれてしまいました。
映画第1作でそんなシーンありましたね。

『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』

amazonプライム・ビデオで展開されるドラマシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』
原作『指輪物語』の前日譚として、中つ国最強のエルフ、森の奥方ガラドリエルを中心に、エルフ、ドワーフ、ハーフット、ヌーメノール人、南方人、そしてオークが暴れまわります。
そしてシーズン1のラストではついに指輪が……。
アマゾンプライム会員であれば視聴無料です。ファンタジーの基礎教養です。この機会に是非とも。

バルログが出てくる作品

『ロード・オブ・ザ・リング 中つ国第三紀』

ゲーム版をご紹介。
PS2、ゲームキューブで発売されたRPGです。
映画3作品を追体験できるもので、主人公はオリジナルです。
システム的にはコマンドRPGで、FFXに似たシステムです。

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ』

地下世界アレフガルドにてエンカウントします。
悪魔属、ザラキなどの死の呪文を使用します。
中級悪魔とされ、メラ系呪文が効くことから炎属性はないようです。
右手に短剣、左手に鞭という特徴は押さえてます。
下位同系色違いにサタンパピーがいます。
2回攻撃、メラゾーマ、ベホマラーを使う、能力的にはこちらの方が厄介そう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

意外と『ドラゴンクエスト3』は『指輪物語』固有のモンスターを使用しているのですよね。
バルログしかり。ホビットしかり。
版権的に素通りしてしまったのはドラクエが日本国内向け過ぎたのが一因でしょうか。
それとも気にするほどのものではなかったのでしょうか。

しかしおかげでバルログって何? と幼少期から気になる存在たり得たので、まあ良しとしませんか。
結局はバルログと言えばスト2みたいになっちゃったわけだし。

それではまた!

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この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

三匹のカエルと七人の闇堕ち姫
小説家になろう/ノベルアッププラス

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