【六大悪魔タルウィ】灼熱の女悪魔はダーティペア【モンスターレビュー第92回】

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古代ペルシアにおいて、人々の脅威は砂漠でした。

「灼熱」「熱波」「熱病」

どれも私たち人類にとって耐え難い災害です。

それもそのはず。
これらをもたらしているのは悪魔の仕業なのですから。

ただ、その悪魔がもし可愛い女の子悪魔だとしたら。

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームなど、没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもタルウィとはなんぞや?

タルウィ、またはタウティとも呼ばれる。
ゾロアスター教の悪神アンラ・マンユにより生み出された六大悪魔(ダエーワ)のひとりです。

砂漠の灼熱を象徴する女悪魔。

ペルシアの過酷な砂漠や熱病はこのタルウィの仕業とされています。
その熱は植物を枯らし、彼女のお気に入りの毒草のみを育みます。

同じようにバビロニア神話では、砂漠の熱病は悪魔パズズの仕業とされていました。
この地では洪水や嵐より、熱波が人々の脅威であったという事です。

タルウィはアンラ・マンユが敵対する光の創造神アフラ・マズダが生みし六大天使「聖なる不死者(アムシャ・スプンタ)」のひとり、「救済」を象徴する水の女天使ハルワタートと対立する形で生み出されました。

六大悪魔と六大天使は各々対立する相手がいます。
「善悪二元論」にのっとり、六対六の対決が定められているのです。

タルウィは同じく六大悪魔であり、干ばつや日照りを起こす女悪魔ザリチュと常に行動を共にします。

二人で枯らした世界樹

このペアで出した大きな被害といえば、聖なる巨木「サエーワの木」を枯らした事です。

海の真ん中に生える聖なる巨木「サエーワの木」は、「生命」を司る木々の女天使アムルタートが守護しています。
その木をタルウィの「」とザリチュの「渇き」の力、そして彼女らが育てた毒草を使い枯らしてしまいました。

してやったり! とほくそ笑む二人でしたが、アムルタートは枯れた木を粉末状にし、雨と共に世界中にばら蒔きました。
すると世界のあらゆる場所に植物が息づくようになったのです。

二人は大変悔しがりましたとさ。

まとめ

いかがだったでしょうか。

キリスト教よりも古い時代のゾロアスター教において、六大悪魔というポジションにいながらこの情報量の少なさ。
それでも彼女はまだマシで、これ以上に情報の乏しい者もいるんです。
もっと資料をかき集め、私自身も勉強し、あまり難しく複雑にならない程度にこのブログでみなさんにお届けできるよう精進します。

とはいえペアで動く女悪魔という設定は萌えません?
私は好きです。
おそらく古代人もそうだったのではないでしょうか。

古代ペルシアにおいて、砂漠の脅威は耐え難いものだったことでしょう。
その脅威を操る悪魔を女の子、しかもペアにしてしまう辺り、苦しみを萌えで緩和しようとする苦肉の策がかいま見えてきませんか?

創作のネタに使うもよし。
遊んでいるゲームなどで出会えたならば、今後は知識をもってお相手することも出来るかと思います。

皆様になんらかの思いを残せたことを願って。

それではまた!

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この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

三匹のカエルと七人の闇堕ち姫
小説家になろう/ノベルアッププラス

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