【妖精ペリ】妖精イメージの原形かもしれない【モンスターレビュー第96回】

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ファンタジーの知識があれば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームなど、没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもペリとはなんぞや?

ペリとは、背中に翼を生やした人間の姿をした精霊です。

古代ペルシア(現在のイラン)の高原地帯にあるらしい「ペリの園」に棲むとされる。
四大元素のひとつ「火」より生み出されたとされ、麝香(じゃこう)や紫檀(したん)、百檀、シトロンなどの香りを食べて暮らしている。

見た目は人間と変わらず、しかも男女ともに美しい。
寿命は数千年分あるとされ、魔法を使うこともでき、日蝕を起こしたり彗星を呼び寄せたりも出来るらしい。

最大の特徴は背中に繊細な翼を生やしているところで、このビジュアルイメージは後にヴィクトリア朝時代の英国における妖精のイメージに結び付いたとか、日本における「天女」のイメージにも結び付いたとか。
特に「天女の羽衣」と似たようなエピソードがこの古代ペルシアのペリにもあるそうです。

ある時ペリの女が地上で水浴びをしていたところ、それを目撃した男に着てきた服を隠されてしまう。
男の要求に従い仕方なく結婚するが10年がたったころ隠された服を発見。
ペリは男を捨てて帰ってしまったのでした。

妖精や天女のイメージの元となったと思われますが、ところがゾロアスター教の聖典『アヴェスタ』によれば、ペリの由来は悪神アンラ・マンユ(アーリマン)の使いである「パリカー」とされており、その姿はネズミだったりします。


どうにも繋がりが見えてきませんが、そのパリカーがペリになり、さらに人々の魂を天国へ導く役割まで担うようになったという説もあるので、これはもうキリスト教の天使(エンジェル)とも重なります。

世界は広いようで狭く、結局のところ人間のイメージもどこかで刷り込まれたアイデアから受ける影響を完全には脱することが出来ないのかもしれません。

有名作品に登場するペリと言えば『真・女神転生デビルサマナー』です。
妖魔レベル51。ベリーダンサーのような恰好をした女性で、両手にカスタネットを持ったデザインで登場します。

まとめ

いかがだったでしょうか。

創作のネタに使うもよし。
遊んでいるゲームなどで出会えたならば、今後は知識をもってお相手することも出来るかと思います。

皆様になんらかの思いを残せたことを願って。

それではまた!

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この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

三匹のカエルと七人の闇堕ち姫
小説家になろう/ノベルアッププラス

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