【アムシャ・スプンタvsダーエワ】ゾロアスター教 六大天使vs六大悪魔【サーガレビュー第7回】

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古代ペルシアの地で勃興したゾロアスター教は、「善」と「悪」の対立を説いた古代宗教です。

「善悪二元論」を軸としたこの宗教では当然「光」と「闇」の軍勢に分かれた構図をとっています。

その中でも両軍トップに君臨する六大天使と六大悪魔の対戦カードを図式化しました。

小難しい話は脇に追いやって、古代人も少年マンが宜しくチームバトルを妄想していたんだと面白がっていただければ幸いです。

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームなど、没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

ゾロアスター教について

ゾロアスター教とは

キリスト教よりも2000年ほど古くに存在した宗教です。
炎を神聖視し、崇拝の対象としたため「拝火教」と呼ばれます。
オリエント地域に散らばる神話、宗教などを開祖ザラスシュトラ(ゾロアスター)により、整理統合されたものであります。
特徴は徹底した勧善懲悪。
善悪二元論」を軸とした思想は、善の光明神アフラ・マズダと、悪の暗黒神アンラ・マンユ(アーリマン)の攻防を伝えますが、必ず最後は「善」たる「光」が勝利するとしています。

神vs神

両軍の大将は神です。

世界を創造した光の神アフラ・マズダ。
対するはアフラ・マズダの創ったものを片っ端から破壊しまくるアンラ・マンユ。


光の創造神アフラ・マズダ
VS
闇の破壊神アンラ・マンユ

まずアンラ・マンユは3000年間封印されます。
その間にアフラ・マズダは世界の創造を行います。
3000年経ってアンラ・マンユが世に出てくるとアフラ・マズダが創った世界を壊し始めます。
そんなことはさせないと、二人は戦い最後はアフラ・マズダが勝利する予定になっています。(まだ決着はついていない模様)

ところでゾロアスター教成立当時はこの対戦カードではありませんでした。
アフラ・マズダは絶対の創造主であり、その下に今は存在が隠されてしまった光の化身スプンタ・マンユという存在がありました。
しかしササン朝ペルシア時代になると上記のシンプルな構図に置き換えられたようなのです。

続けて六大天使と六大悪魔の対戦カード

基本的に天使軍の目的は人々が「善き思い、善き言葉、善き行い」を心掛け、ゾロアスター教信者が増えていくことです。
対する悪魔軍はそれを阻止しようと人々に不信や背教を植え付け堕落させようとします。

各々が象徴とする思想同士が対立しあうのが以下の対戦カードです。


「善性」 天使軍筆頭ウォフ・マナフ
VS
「邪念」 悪魔軍筆頭アカ・マナフ

「真実」 聖火の天使アシャ・ヴァヒシュタ
VS
「虚偽」 女悪魔ドゥルジ

「献身」 地母女神アールマティ
VS
「背教」 心中の女悪魔タローマティ

「統治」 金属の天使クシャスラ
VS
「無秩序」 悪魔サルワ

「救済」 水の天使ハルワタート
VS
「灼熱」 女悪魔タルウィ

「生命」 木々の天使アムルタート
VS
「渇き」 女悪魔ザリチュ

ハルワタ―トとアムルタート、タルウィとザリチュはペアで行動することが多いです。
タッグマッチの様相を呈する感じです。

アムルタートが守護する、海の真ん中に生える世界樹「サエーワの木」をタルウィとザリチュが灼熱と渇きで枯れさせてしまいます。
そこでハルワタートとアムルタートは枯れた木を粉末状にして、雨と一緒に世界中にばらまきました。
その結果、今この世界中に緑が咲きほこる事になったのです。

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まとめ

いかがだったでしょうか。

なんとなくゾロアスター教トップ集団の団体戦様式が面白かったので、ちょっと並べてみたくなりこんな記事をこさえてみました。

けっこう情報があまり気軽に揃えられなくて、だいぶと抜けの多い一連の記事となってしまいましたが、知識ゼロから興味を持っていただく分にはこれぐらいが丁度いいんじゃなかろうかと自分を慰める次第です。すいません。

これからもいろいろ面白そうなテーマを探っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

それではまた!

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この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

三匹のカエルと七人の闇堕ち姫
小説家になろう/ノベルアッププラス

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