【白い巨人アルビオン】ドーバー海峡を護る巨人【モンスターレビュー第61回】

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色素が薄い体質のことをアルビノと言いますよね。

今回ご紹介するのは正にそのアルビノの語源、ラテン語のalboから名付けられた巨人、アルビオンです。

アルビオンはご存知ですか?

なんだか耳に馴染みがあるかもしれませんが、ギリシャ神話の白い巨人アルビオンとなると、はて、なんぞや? とお思いになる方がほとんどだと思います。

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームへの没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

アルビオンの登場例

数少ない使用例のひとつとして『真・女神転生III ノクターン』にボス敵として登場します。

3つあるアマラ神殿のひとつ、白い神殿で待ち構える難敵です。
複数の子分を召喚し、倒しても倒してもそれぞれが蘇生回復を担う厄介な相手でした。

ちなみに仲魔にすると初期レベル64の「威霊」でした。

ここで注目すべきは「白い」神殿にいるという事です。

そもそもアルビオンとはなんぞや?


アルビオンとは、ギリシャ神話に登場する「白い巨人」の事です。

父は海神ポセイドン、母は海のニンフであるアンピトリテ。

アルビオンの最大の特徴は「白い」という事で、色素の薄い体質を差す「アルビノ」と語源を同じくします。

ヨーロッパのイギリスがあるグレートブリテン島の最も古い名称がアルビオンといいます。
古代ではあの島はアルビオンと呼ばれていました。
それはフランスからイギリスへと渡るドーバー海峡、イギリスの玄関口とも言えるそのドーバー海峡の沿岸は石灰岩が多く、正に白い断崖が続く事からそう呼ばれました。

白い断崖から白い巨人アルビオンが誕生したのですね。

性格はポセイドンの血を引いていることからとても荒々しく、その性格が災いし、現れた英雄ヘラクレスを通せんぼするなど嫌がらせをした結果、あえなく叩きのめされてしまいましたとさ。

まとめ

いかがだったでしょうか。

要は白い断崖を突破して入植を果たした古代の人々の成果を描いている神話かなと思いました。

要するに擬人化なんですよね。
神話の多くはそういう部分から始まっており、やはり人々はフィクションの力をもって道徳や真理、共通認識を得てここまで進化してきたのかとまで思います。

やっぱり創作は偉大ですよね。

それではまた!

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この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

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