鳥乙女ハーピー【モンスターレビュー第118回】

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ハーピーは、ギリシャ神話を起源とする「人間と鳥が融合した怪物」です。
多くのファンタジー作品では、女性の上半身と猛禽類の翼・脚を持つ姿で描かれます。

神話でのハーピー

古代ギリシャでは、ハーピーは風や嵐を象徴する存在でした。
名前の意味はギリシャ語”harpuiai”「奪い去る者」、神話的にはラテン語”harpuia”でハルピュイアとなります。ハーピーは英語圏での呼び名でこちらの方が今はメジャーですね。
人間をさらったり、食べ物を汚したりする恐ろしい怪物として語られています。

代表的なのは、ギリシャ神話の英雄 イアソン の冒険譚『アルゴノーツ』で、預言者ピーネウスを苦しめる存在として登場します。
ピーネウスは太陽神アポロンにより予言の力を授かりますが、それを悪用したために盲目にされ、ゼウスが飼っているハーピーに食事を横取りされる罰を受けます。
ハーピーは食事を奪い、残った残飯には汚物を撒き散らし、悪臭も放つ最悪の怪物でしたが、訪れたイアソンたちにより撃退されます。
こうしてイアソン一行はピーネウスの予言に頼ることが出来たのですが、ハーピーはこういった下劣な怪物とばかりは言えません。

元はクレタ島の天使のような羽根を持つ女神だったそうです。
ギリシャ神話あるあるで、女の子モンスターの大元は女神だったり乙女だったりします。
有名なのはメデューサやアルケニーですね。

彼女らは三姉妹としても有名で、アエロ(疾風)、オキュペテ(飛翔)、ケライノ(黒い嵐)です。

さらに英雄アキレウスの名馬を生んだのもハーピーのポダルゲだそうです。

ファンタジー作品での特徴

ゲームや小説では、次のようなイメージが定番です。

  • 鳥の翼で空を飛ぶ
  • 鋭い鉤爪を持つ
  • 高い機動力で急降下攻撃をする
  • 人間の言葉を話す場合もある
  • 美しいが不気味、または凶暴

作品によっては、

  • 野生の怪物型
  • 歌声で惑わす妖魔型
  • 部族社会を持つ亜人型
    など設定がかなり違います。

『DRAGON BOOK 25th Anniversary モンスター・コレクション テイルズ』では秋田みやびによる短編小説「羽根と鱗の恋愛事情」にてハーピーが生き生きと描かれていたのを思い出します。
他にも良作が多い短編集ですのでお勧めですよ。

近い存在との違い

  • セイレーン
    → 歌声で船乗りを惑わす怪物。時代によって鳥型・人魚型がある。
  • 天使
    → 翼を持つが神聖な存在。
  • グリフォン
    → 鷲とライオンが融合した獣。

日本のファンタジーでのイメージ

日本のRPGでは、

  • 山岳地帯に住む
  • 女性型モンスター
  • 素早さが高い
  • 風属性攻撃を使う

といった設定がよく見られます。
作品によっては「魔物」というより「翼人族」に近い扱いになることもあります。

印象的なのは『ファイナルファンタジーIII』です。
正直ハーピーって序盤からよくて中盤に登場するモンスターだと思うんですが、この『III』では終盤に遭遇します。
単なるザコ敵ではありますが、飛空艇で飛んでいるところをエンカウントし、しかも画面いっぱい、1匹しか描画できない大きさなんです。

まあ、弱いですけどね。

ファンタジーの知識があれば、より楽しい。

それではまた!

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この記事を書いた人

趣味の「空想」を駆使してオリジナル小説を書いてます。

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