ファンタジー系の創作で「魔法」の名前をどう設定するか迷うことありますよね。
英語にする? 漢字にする? 造語にする?
とりあえず過去の名作ではどうだったのかを知るのもありだと思い、当ブログでは過去に「火炎系」「氷結系」の魔法名をリストアップしています。
対象は懐かしいレトロなRPG作品が大半ですが、様々なパターンを例示できたと思っております。
そこで今回第3弾といたしまして「雷撃系」、カミナリの魔法名についてリストアップしてみました。
雷魔法の一覧になります。
皆様へ、創作のご参考になれば幸いでございます。
ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!
それでは今回も皆さまの創作活動やゲームへの没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
「雷撃系」という魔法の強さ度合い
まず「雷撃系」ってゲームではどういった扱いでしょうか。
単純に攻撃魔法として最もスタンダードなのはやはり「火炎系」だと思うんです。
攻撃魔法としてはどんな作品にも当然のように登場していると思います。
天才魔道士リナ・インバースが活躍する『スレイヤーズ』の世界でも、「火炎球(ファイアーボール)」が使えるかどうかが魔道士としてのレベルを測る基準でした。
炎の魔法って、大概魔法使いが最初に覚える攻撃魔法のイメージが強いですよね。
ところが各地の神話に目を向けてみると、実は炎よりも雷の方がずっと強い印象を受けます。
何故なら有名な最高神や戦神は「雷神」であることが多いからです。
ギリシャ神話の最高神ゼウスは「雷霆(らいてい)」を振るい雷で戦います。
北欧神話の戦神トールはまさに「雷神」の異名を持ちます。
古代の人々にとって恐ろしいのは炎より、むしろ空でゴロゴロ鳴いている雷の方だったと言われても納得でしょう。
さてそういうわけで、各RPG作品において「雷撃系」は「火炎系」に比べてどういうポジションだったのか。
そんな視点で見てみても面白いかと思います。
四大RPGの「雷撃系」魔法名
※画像クリックで駿河屋通販ページへ飛びます
『ドラゴンクエスト』シリーズ
ライデイン ギガデイン ミナデイン | 3作目より登場 「勇者」専用呪文 デイン系と呼ばれる |
『ファイナルファンタジー』シリーズ
サンダー サンダラ サンダガ | 初期はサンダガではなく「サンガー」でした |
『女神転生』シリーズ
ジオ ジオンガ ジオダイン マハジオ マハジオンガ マハジオダイン | 複数用には頭に「マハ」が付く。 サンスクリット語で「偉大」という意味。 |
『ウィザードリィ』シリーズ
ブランディング・フラッシュ プリズミック・ミサイル | 敵を盲目状態にする 様々な効果(痒み、睡眠など)を与える |
他RPG作品
『アークザラッド』シリーズ
サンダーストーム | 「じじい頑張る」 |
『アイ・オブ・ザ・ビホルダー』
ショッキング・グラスプ ライトニング・ボルト | 電気を帯びた手で攻撃 電気の矢 |
『アルトネリコ』シリーズ
セラフィフライア オリカ一号 疾風迅雷 シルヴァホルン | いずれも1作目から |
『アルバートオデッセイ』シリーズ
雷撃 ライトニング サンダーブロウ | 雷撃は1作目 他は外伝から |
『アレサ』シリーズ
サンダーギル サンダーボルト サンダーフォース シュペルグローム | シュペルはスーパーのドイツ語 グロームはポーランド語で「雷鳴」 ひねりすぎ…… |
『インフィニットアンディスカバリー』
ボルノ ボルデクス | 雷を落とす 電撃を飛ばす |
『ヴァルキリープロファイル』シリーズ
サンダーストーム ライトニングボルト | あまりひねりがない |
『ヴァンダルハーツ』シリーズ
ライトニングシュート サンダーフラッシュ | カッコいいですね |
『ウィザードリィエクス』シリーズ
ダルク マダルク | マが付くと単体から敵1グループへ |
『ウルティマVI』
ライトニング | レベル5魔法 |
『SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語』シリーズ
ファン ファンネル メガファン | ファンネルは稲妻攻撃 「円卓の騎士」ではライトニング |
『エストポリス伝記』シリーズ
レ・ギ レ・ギオ レ・ギオン エルギオン | わかりやすいけど変化が少ない |
『エルダーゲート』
ボルト | シンプル |
『エルミナージュ』シリーズ
ジアカラ ジアカラド | どちらも敵単体用 |
『カードマスター リムサリアの封印』
雷撃 電撃波 電断撃波 | 基本は漢字 |
『貝獣物語』シリーズ
ビガ ビビガン パラビライズ | パラビライズは雷撃+マヒ ほぼパラライズ(麻痺) |
『ガデュリン』
でんげき いなずま らいほうでん だらいあ | SFですが魔法名は日本語 漢字にすると「電撃」「稲妻」「雷放電」 「だらいあ」は? |
『がんばれゴエモン外伝』シリーズ
ゴロりん ピカりん | えびす丸が使う忍術 |
『ククロセアトロ』
ライ | シンプル |
『グランディア』シリーズ
ライガ ライデン テンライ リュウライ | 日本語チックですよね |
『グローランサー』シリーズ
サンダーボルト トルネード | トルネードは「竜巻」ですが ゲームの処理的には雷属性のようです。 この記事的には外してもよかったかも。 |
『黒の剣』
ターニングプラズマ 雷神召 | このゲーム好き |
『コズミックファンタジー』シリーズ
サンダー1 サンダー2 サンダー3 | たまにある番号で誤魔化す奴 |
『ザ・ラストバトル』
ライトニング | これ多いね |
『シャイニング・ザ・ホーリィアーク』
スパーク らいじん | 発動時、レベルを自由に上げられる |
『邪聖剣ネクロマンサー』シリーズ
サズン サズンデス | 炎系のフレアルトより上位として覚える |
『シャドウハーツ』シリーズ
バールスパーク バールスパイクル | 紋章魔法 紋章はソロモンの悪魔が題材 |
『シルヴァ・サーガ』シリーズ
バシラ メタバシル | 世界観は『ガデュリン』と繋がっている |
『ジルオール』シリーズ
ライトニング サンダーボルト | シリーズと言ってもリメイクのリメイク |
『神聖紀オデッセリア』シリーズ
トール | 北欧神話の神の名前 |
『神仙伝』
雷火(らいか)の術 魔雷方(まらいほう) 大雷火(だいらいか)の術 雷光(らいこう)の術 妖雷(ようらい)の術 大雷激(だいらいげき) | すごく凝ってる |
『スターオーシャン』シリーズ
ライトニングブラスト サンダーフレア プラズマサイクロン | よく見るちょっとひねった系 |
『スタートリングオデッセイ』シリーズ
サンダー メガサンダー サンダーストーム | サンダー |
『ソウルアンドソード』
ヴォルト ヴォルティア クラック ロア ロアディス | クラックはなんかの作品では「土」系であった気もする |
『ソードアンドソーサリー』
ライトニングボルト プラズマバースト | ギャグ調のRPG |
『ソルビアンカ』
サンダー メガサンダー ギガサンダー | テラサンダーはありません |
『ダウン・ザ・ワールド』
ムーンバリ ギャラドゥーン | バリっと擬音から |
『テイルズオブファンタジア』
ライトニング サンダーブレード インデグニション ヴォルト 雷電 | 魔法と精霊と忍術 |
『天外魔境II 卍MARU』
雷光 雷電 迅雷 紫電 天雷 | 紫電だけ雷が含まれない |
『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』シリーズ
イグナ1,2,3,4,5 | 数字で強化する方式 |
『ドラゴンナイト』シリーズ
イナズン | 稲妻からかな これ見て思ったドラクエのイオナズンって発想はもしかして |
『ドラゴンマスターシルク』
サンダー ライサンダー キラバーン ハンマバーン | ひねった感じする |
『バズー! 魔法世界』
レエスアイ ライトニング | レエスアイは召喚魔法 |
『ビヨンド ザ ビヨンド』
サンダーフレア | ビヨビヨ |
『ファンタシースターオンライン』
ゾンデ ギゾンデ ラゾンデ | ギ、ラと段階を経る |
『BUSIN』シリーズ
ティール ザティール ジャティル | 北欧神話の雷神トールから来ているのは明らか |
『ブレイズアンドブレイド』シリーズ
ライトニングボルト サンダーボルト | 印象としてライトニングがサンダーより下位なのは納得いかない |
『ブレインロード』
ライトニング | サンダーの次に標準的 |
『ブレスオブファイア』シリーズ
バル ババル バルハラー | 語源は何だろう? 造語かな? |
『ヘラクレスの栄光』シリーズ
ライザー ライバーン | ライは「雷」の音読ですか? ギリシャ語使えばいいのに |
『弁慶外伝 沙の章』
翔雷 散豪雷 | 普通にしないようにしている努力は感じる |
『マイトアンドマジック』シリーズ
エレク エレクラ エレクサント | エレクトリック(電気)から |
『MOTHER』シリーズ
PKサンダーα β γ | PSIなので超能力ですが |
『ミスティックアーク』
ライトニング プラズマフィールド ブラストボム レーザー ワイドレイ スパーク ボルトアース | ボルトは珍しいかも |
『モンスターメーカー』シリーズ
サンダー サンダーロール サンダーストーム | ロールは珍しいですね |
『リグロードサーガ』シリーズ
サンダー サンダーブラスト サンダーストーム | サンダーブラストはかっこいい |
『LUNAR』シリーズ
サンダーボルト ライオット シュペルグローム | 『アレサ』と同じシュペルグロームが! |
『レナス』シリーズ
ケカン ケケルン ケコボン | 造語でしょう |
『ロードス島戦記』シリーズ
ライトニングボルト | 割とロードスを代表する攻撃魔法 |
『ワンダラスマジック』
サンダー(最大5レベル) | 主人公の少女以外老人ばかり |
原作モノRPG作品
『スレイヤーズ』
雷撃破(ディグ・ヴォルト) 雷撃(モノ・ヴォルト) | 意外と雷撃系は少ない |
『BASTARD 虚ろなる神々の器』
雷撃(バルヴォルト) 雷電怒涛(ライオット) 雷撃雷電襲(ギルバルト) 轟雷(テスラ) | 使うのは雷帝アーシェス・ネイ |
まとめ
いかがだったでしょうか。
全部で66シリーズタイトル列挙しました。
正直舐めてました。
攻撃魔法の基本は「火炎魔法」であろうから「雷撃魔法」は数も少なく済むだろう。
そんな風に思っていたんですが、実際調べてみるとほとんどのタイトルに雷系の魔法は実装されていました。
「氷結魔法」が少なめだったのは「氷」か「水」かで割れていたからでした。
「雷」はほぼほぼ採用されているとみて間違いないでしょう。「火」と変わりません。
名称のイメージで言えばやはり「サンダー」「ライトニング」の二つが圧倒的ですね。
他に結構見かけるのが「ライ」とついた名前。
「ライトニング」から来ているのか「雷」の音読読みから来ているのか。
よろしければ過去に挙げた「火炎魔法一覧」「氷結魔法一覧」と合わせて、あなたの創作資料としてお役立てくだされば幸いです。
それではまた!