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【シバの女王】偉大なるデビルサマナーによる脱毛【ヒロインレビュー第26回】

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日本ではそれほど有名とは言えないのが今回のヒロイン、シバの女王。

しかしながら一部で話題に上がることがあるのです。
それは『ファイナルファンタジー』シリーズの召喚獣シヴァであるという疑惑があるからです。

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームへの没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもシバの女王とはなんぞや?

エドワード・ジョン・ポインター 「シバ女王のソロモン王訪問」 (1890)

シバの女王とは、シバという国の女王のことです。

まあ、そうなんです。
しかしてこの女王の本名についてはわかっていません。
語られる媒体によりニカウレー、ビルキース、マケダなどとされます。
名前どころか神なのか人間なのかもわかりません。
それはこの女王の母親はジン(悪魔)である、というのが一般的な解釈だからなのです。

なんだか不明なことばかりですね。
ではこの女王がなぜ取り沙汰されるのか?
それはかの古代イスラエル王国第三代国王、偉大なるデビルサマナーことソロモン王との絡みがあるためです。

時は紀元前10世紀――

旧約聖書』「エステル記」によると、

鳥の言葉を聞くことのできるソロモン王は、ある時ヤツガシラという鳥から「南方に素晴らしい国がある」と教わります。
そこはまだソロモン王の支配が及ばない地域で、そこはあらゆる徳を積んだ素晴らしい女王が治めていると言うのです。

その女王に興味を持ったソロモン王は、早速そのシバの女王を王都エルサレムに招待しました。

シバの女王はお招きに応じ、多くの金や財宝、香料などの贈り物をラクダの隊列に乗せてやって来ました。
そのあまりに莫大な財宝に驚いたソロモン王は、このシバの女王はひょっとしてジン(悪魔)の類いではなかろうか、と訝ります。

自分を篭絡(ろうらく)して罠に嵌めるつもりではなかろうか、と考えたのです。
さすがは悪魔を使役するデビルサマナー。
慎重な姿勢を崩しません。
さらに女王が悪魔であるならば、あの長いスカートに隠れた彼女の足は山羊やロバの形をしていることだろう。

博識なソロモン王はそれを確認するため、シバの女王を床がガラス張りの部屋へと連れていきます。
そしてこっそりと床に映るスカートの中を覗き見しました。

ちゃんと人間の足の形をしていました。
しかもかなりの脚線美です。
ただ、わりと毛深かったので、その足を脱毛させます。

で、ふたりは結婚しましたとさ。

え? 唐突だって?
ですがソロモン王には「何百人も妻がいた」とか「一人の妻と七百人のハーレム」とかいろいろ剛毅なお方でしたので。
それにソロモン王は周囲の国々とこうして縁戚関係を築くことで平和を維持したのです。

ちなみに『旧約聖書』「列王記」に書かれたソロモン王とシバの女王の逸話は少しニュアンスが違います。
ソロモン王の叡智を確かめようとシバの女王から訪問してくるのです。
そして噂にたがわぬ王の叡智を確認すると国に帰った、とだけあります。

シバの国とは何処なのか?

シバの国が何処なのかはハッキリとはしません。
が、女王が持ってきた贈り物が現在のイエメン辺りで独占されていたもの、という説があります。
なのでシバはイエメン。

いえいえ。
実はもうひとつ説があります。
それはエチオピアです。

彼女はエチオピア北部にあったとされるティグレ王国という旧い国の女王で、南の女王を意味する「エティエ・アゼブ」と呼ばれていました。

北部の王国だけど南の女王と呼ばれていたんですね。

さて話しは彼女が女王となる以前のこと。
この地には人々を苦しめるあしきドラゴンがのさばっていました。
そしてこのドラゴンを鎮めるために、なんと後の女王である彼女は生け贄に捧げられることに決まったのです。

ドラゴンがやって来る大木に縛り付けられ、さめざめと泣いていた彼女。
しかしその時、たまたま通りかかった「七人の賢者」がドラゴンを退治してくれたのです。
ただその戦闘の最中、ドラゴンの血が彼女の足にかかり、その足はロバの足へと変化してしまいました。

こうして奇跡的に命は助かった彼女が王国に戻ると、生け贄から一転、ティグレ王国の女王になってしまったのです。

しかしロバの足は何とかしたいと思い、魔法を操るというソロモン王の噂を聞きつけ、訪問するのです。

この逸話はティグレ地方に伝わるものですが、『ケブラ・ナガスト(王の栄華記)』という13世紀の書にもシバの女王によるソロモン王の訪問についてが書かれています。
そして二人の間に生まれた子供の名はメネレク。
エチオピア王朝の創始者なのです。

まとめ

  • シバの女王とはシバ国の女王という意味
  • ソロモン王に表敬訪問したことが最も有名エピソード
  • 足がロバであったかは不明だが、かなり毛深かったのはそのようである
  • シバ国はおそらくエチオピアからイエメン辺り

女王の足が毛深い理由は他にもあります。
シバの女王とソロモン王の逸話はイスラム教にもあるのですが、イスラムでは女王の名はビルキース。
母親がジン(悪魔)であるために毛深いのだそうです。

さてそれはともかくとして、冒頭で提起した『ファイナルファンタジー』シリーズの氷の召喚獣シヴァ説。
ご覧いただいたとおり、シバの女王に氷の要素は見当たりません。
となるとここはオーソドックスにヒンドゥー教の破壊神シヴァである、とする説が有力でしょうか?
といってもそのシヴァ神だって氷の要素があるわけではないですし、そもそも女神でもありませんし。
個人的にはシヴァ神説は受け入れがたいです。あまりに神話をないがしろにしている感があって。
実は神話や歴史の英雄を安易に「女人化」するのも苦手なんですよね。個人的な嗜好の話なので無視してもらって構いませんが。

というわけで、召喚獣で煽っておいて申し訳ありませんが、氷のシヴァとシバの女王はおそらく無関係ですね。
結構FFの召喚獣はオリジナルも混ざっているので残念ですがこれもそうなのでしょう。

それではまた!

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この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

三匹のカエルと七人の闇堕ち姫
小説家になろう/ノベルアッププラス

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