みなさんは恋人がほしいですか?
私からするともうそれは「懐かしい感情ね」てぐらいに枯れてしまいましたが。
あ、ちなみに未婚ですよ。
とはいえ男女が求め合うのは生き物のサガ。
そこを否定はしませんし、たぶんきっと恐らく尊い事なのだろうと思います。
しかしご用心。
そんな心の隙間にも、モンスターは近付いてくるのです。
ガンコナーはご存知ですか?
ずいぶんとマイナーなモンスターと思われるかもしれません。
しかしこのガンコナー、こと若い女性に対しては無敵の強さ、恐ろしいほどの脅威となるのですが。
今回も皆さまの創作の参考になれば幸いです。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
そもそもガンコナーとはなんぞや?
ガンコナーはイケメン美男子の姿をしたアイルランドの妖精です。
人里離れた山間に、若い娘が立ち入ると現れると言われます。
粘土のパイプ、ドゥディーンを燻らせながら、こ洒落た格好で颯爽と迷い込んだ娘に近付くのです。
そして愛をささやきます。
彼は「愛を語るひと」「口説き妖精」「言い寄り魔」などなど、数々の浮き名を持つのです。
彼の黒い瞳に見つめられるとどんな女もたちどころに恋に落ちてしまいます。
これに抵抗するのはほぼほぼ不可能。
対女性限定のかなり強力な魅了(チャーム)の魔法を持っているようです。
しかし残酷なのはここからで、ガンコナーは女と付き合うことが目的ではなく、落とすことが目的なのです。
落ちた女には興味を失い、姿をくらましてしまいます。
残された女は恋い焦がれ、焦がれすぎて死んでしまうのです。
遅効性の毒のような危険ですが、もちろん即効性の危険技も持っています。
彼にキスをされると即死です。
ガンコナーの意味、教訓
そもそも人里離れた山間でナンパ師が待ち構えているかよ!
もっともなご意見です。
彼には影がなく、霧が立ち込めていても彼の周囲だけは晴れています。
そこを見極めて正体を見抜いたらとっとと逃げちゃいましょう。
妖精とは必ず何かを教えてくれます。
そういう「存在」だからです。
ガンコナーの言わんとしていることは至極単純。
若い娘がひとりで危険地域を出歩くな、です。
これは妖精に数多いパターンですね。
若い娘の部分を子供、あるいは悪さをする子供、と置き換えることも可能です。
なんなら妖精の部分を妖怪、お化けにしてもいいです。
それでも一生に一度、恋に焦がれる程の恋を体験したいとお思いのあなたに悲報です。
ガンコナー、その正体は醜い老人の姿をしていると言われます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
恋に夢見る乙女を狙うゲスな妖精もいたもんだと思われたでしょうか。
しかしそういう部分を狙ってくるのは妖精ばかりではありませんね。
タチの悪いナンパ師に引っ掛からないよう気を付けましょう。
とはいえ周りに草食男子しかいないとお嘆きのあなた。
死に至る程の恋なんて、フィクションだけで十分だと思いますよ。
それではまた!
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