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【暴竜アジ・ダハーカ】体内に毒性生物を満たした邪竜【モンスターレビュー第88回】

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今回は古代ペルシア地方にいた邪悪な三頭竜「アジ・ダハーカ」をご紹介します。

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームなど、没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもアジ・ダハーカとはなんぞや?

アジ・ダハーカとは、古代ペルシアにて信奉されたゾロアスター教に登場する悪しきドラゴンです。

ゾロアスター教とは

炎を神聖視し、崇拝の対象としたため「拝火教」と呼ばれる。
オリエント地域に散らばる神話、宗教などを開祖ザラスシュトラ(ゾロアスター)により、整理統合されたものである。
特徴は徹底した勧善懲悪
「善悪二元論」を軸とした思想は、善の光明神アフラ・マズダと、悪の暗黒神アンラ・マンユ(アーリマン)の攻防を伝えるが、必ず最後は「善」たる「光」が勝利するとしている

アジ・ダハーカはゾロアスター教の経典『アヴェスタ』によると、悪神アンラ・マンユにより生み出されたドラゴンとある。

  • バビロンにあるクリンタ城に棲む
  • 姿は「三つの頭、三つの口、六つの眼」とあり、千の術を行使する。
  • 巨大な翼は広げると空を覆い隠すほどであったそうだ。

アンラ・マンユが生み出した怪物の中でも上位の実力者。
その行動理念は「この世界に存在する、ありとあらゆるものを破壊し尽くす」ことにある。

善の側の英雄スラユータオナにより倒されるのだが、アジ・ダハーカの体内にはトカゲ、サソリ、ヘビ、カエル等といった毒性の生物が無数に詰め込まれており、剣で斬りつけようものなら傷口からそれらが飛び出し、世界に溢れてしまう。
そこでスラユータオナは「退治」を諦め、ダマーヴァント山の地下に「封印」されることとなった。

今現在もこの悪竜は地下で眠っているはずである。

預言では世界終末の時、このアジ・ダハーカも解き放たれ、その際、人間や動物など、総数の1/3が貪り喰われるとある。
しかしはやり最終的には善の英雄クルサースパにより、この悪竜は退治されることが決まっているそうだ。

アジ・ダハーカの「アジ」とは「竜」や「蛇」を意味する。
「ダハーカ」については実は解明しきれていないそうです。
一説として、古代ペルシアに敵対的であった「ダヒ族」を貶めて名付けたというものがあります。

アジ・ダハーカもゾロアスター教成立以前より知られた怪物でした。
ゾロアスター教としてまとめられる際にアンラ・マンユの配下に組み入れられたのです。

「光の光輪」争奪戦

『アヴェスタ』の一巻「ザームヤズド・ヤシュト」には、アジ・ダハーカと光の軍勢に属する炎の精霊アータルによる、「光る光輪(アクワルタ・クワルナフ)」の争奪戦が描かれています。

「光輪」とは光明神アフラ・マズダより、英雄や支配者に与えられるもので、大地を支配する力を得られるものです。
後光のように描かれます。
その「光輪」を、アンラ・マンユと彼と同格である光のスプンタ・マンユのために、両者の配下筆頭であるアジ・ダハーカとアータルが奪い合ったのです。

最初に光輪に手が伸びたのはアータルでした。
するとアジ・ダハーカがアータルに警告します。

「手を出すな。貴様がその光輪を得たならば、俺様はアフラ・マズダの創造せしものを全て滅してくれる」

「…………」

その言葉にアータルは躊躇し手を引きます。

次いでアジ・ダハーカの手が「光輪」に伸びます。
するとアータルがアジ・ダハーカに警告します。

「手を出すな。貴様がその光輪を得たならば、我は汝がアフラ・マズダの創造せしものを破壊できぬよう、貴様を飲み込み、口内の炎で焼き尽くしてくれる」

「…………」

その言葉にアジ・ダハーカも用心し手を引きます。

双方とも手を出せぬまま、「光輪」はウォルカシャ海に流れ着きます。
そこで「光輪」は、アパム・ナパートという水の神の手に収まったのでした。

「…………」

「…………」

まとめ

いかがだったでしょうか。

ゾロアスター教は後にマホメットにより広められた「イスラム教」に飲み込まれます。
ご存知でしょうが、イスラム教は唯一アッラーを崇める一神教です。
そのためゾロアスター教に登場する神々の類は「神」ではなくなります。
そのほとんどがちょっと特殊な「人間」になってしまいます。

アジ・ダハーカも例外ではありません。

この悪竜は人間として、暴虐の限りを尽くす王となります。
ですが人間であるはずのその両肩からは、なんと生きた二匹の蛇が生えていたのです。

彼の名は「ザッハーク」。
「蛇王」と呼ばれる彼についてはまた別記事でまとめたいと思います。
まとめました。よろしければ是非ご一読くださいまし。

それではまた!

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この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

三匹のカエルと七人の闇堕ち姫
小説家になろう/ノベルアッププラス

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