『ドラゴンクエスト』のマイナーモンスターを探るシリーズ!
今回はソロモン72柱の悪魔に名を連ねる地獄の大侯爵アンドレアルフスが元ネタです。
ドラクエのどこに登場していたかお分かりになるでしょうか?
ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!
それでは今回も皆さまの創作活動やゲームへの没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
そもそもアンドレアルフスとはなんぞや?
アンドレアルフスとはソロモン72柱の悪魔のひとりです。
古代イスラエル王国第三代国王にして、偉大なるデビルサマナー賢王ソロモンが使役した、いわゆる「ソロモンの悪魔」に名を連ねます。
ソロモンが書いたとされる魔道書『レメゲトン(ソロモンの小さな鍵)』第一部「ゴエティア」には、序列第65位、30の軍団を束ねる地獄の侯爵とされます。
ソロモンの他の多くの悪魔同様、人間の姿を取ることもありますが、基本は鳥、それも艶やかな孔雀(クジャク)の姿で現れることが多いです。
彼を召喚した場合、主に3つの命令、役割がこなせます。
「数学を教えてくれる」
特に代数幾何が得意。
ただ19世紀『地獄の辞典』著者コラン・ド・プランシーによれば、幾何学を教わるならアンドレアルフスが人の姿で現れているときにすべきだと言っています。
「相手を論破する屁理屈を教えてくれる」
リベート能力の秀でたアンドレアルフスは、口論になった際、相手を論破してしまう屁理屈の使い方を教えてくれます。
悪魔といえば魂の契約。力でねじ伏せるばかりでなく、こうした化かしあいはお手のものなのでしょう。
「鳥の姿に変えてくれる」
クジャクの姿で現れることが多いアンドレアルフスは、相手を鳥に変える事も出来ます。
また、頭だけとか、翼を与えるということも出来ます。
窮地に召喚し、翼を与えてもらい飛んで逃げる、などという使い方も出来ます。
逆に相手を鳥に変えてしまうことも当然出来ます。
ただし、鳥に変えてもらうには、対価として生け贄を要求されますのでご注意下さい。悪魔ですからね。
実は『ドラゴンクエスト4』に登場している
マイナーと言わざるを得ないアンドレアルフスですが、実はかつて、国民的RPG『ドラゴンクエストVI 導かれし者たち』に登場していました。
それもボスモンスターとしてです。
既プレイの方、覚えていましたか?
場所は「きぼうのほこら」を越えた場所。
最終決戦地を結界で守護する四人の幹部、ヘルバトラー、エビルプリースト、ギガデーモン、そしてアンドレアルフスこと、アンドレアルです。
アンドレアル。
覚えてますか?
見た目こそ同作のレッドドラゴン、グリーンドラゴンの色ちがいですが、初登場にして四天王の一角に据えられている厚遇。
ただ残念ながら、彼はいわば四天王の中でも最弱。
しかもどういうわけか三匹で現れ、欠員が出る度に仲間を呼ぶという、まさかの種族名アンドレアルという。
後のシリーズではしばらくご無沙汰となりますが、『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』にて復活します。
今作では四天王というような、いわゆるボスキャラではなくなりましたが、代わりになんと主人公たちが転職できる「モンスター職」のひとつに付け加えられました。
なんだか訳もわからないほどの厚遇ですよね。
まとめ
- アンドレアルフスはソロモン72柱の悪魔のひとり
- 代数幾何、屁理屈を教えてくれる
- 鳥に変身させる能力を持っている
- 自身は孔雀の姿をしている
いかがだったでしょうか。
マイナーな部類のアンドレアルフスですが、れっきとしたソロモン72柱の悪魔であり、ドラクエのボスキャラにも採用される強者でもあります。
孔雀の姿をした悪魔というとソロモンとは別に堕天使の一人でもあるアドラメレクがいました。
孔雀という共通点以外は特段何もないのですが、なんとなく似た雰囲気を感じてしまうのは私だけでしょうか。
それではまた!