インド神話のガルーダは、巨大な鳥の姿をした神聖な存在で、特にヒンドゥー教において非常に重要な神獣です。
主神である ヴィシュヌ の乗り物(ヴァーハナ)として知られています。
ガルーダの特徴
- 人間と鳥が融合したような姿
- 黄金の身体、白い顔、赤い翼などで描かれることが多い
- 太陽のような輝きを持つ
- 超高速で空を飛ぶ
- 蛇を食べる天敵として有名
特に蛇族「ナーガ」との敵対関係は有名で、ガルーダは“蛇を打ち破る天空の王”のような存在として描かれます。
というのもガルーダのイメージの源泉は孔雀であるらしく、孔雀は大変美しい姿をしていますが、同時に蛇すら喰らう強さと恐ろしさも持ち合わせているのです。
誕生神話
ガルーダの母はヴィナター、父は聖仙カシュヤパです。
カシュヤパはヴィナターとその姉妹であるカドゥルーという二人の美女を嫁にもらいました。
そして嬉しさのあまり二人に望むものを与えると言い、カドゥルーは千の子を、ヴィナターは優秀な二人の子を望みました。
こうしてカドゥルーからは千のナーガ(龍または蛇)、ヴィナターの生んだひとりはガルーダです。
さてヴィナターとカドゥルーはある賭けをします。
インドの創世神話である乳海攪拌から生まれた馬ウッチャイヒスラヴァスが何色かを予想し、外れた方は奴隷となる賭けです。
カドゥルーは尾が黒い馬、ヴィナターは全身真っ白な馬と言います。
絶対に奴隷になりたくなかったカドゥルーは、千のナーガの身体を黒く塗って馬の尾に絡みつかせて尾が黒いと言い張り、哀れヴィナターはナーガたちに奴隷扱いされることになってしまいました。
それを知った生後間もないガルーダはナーガたちに母を解放するよう求めますが、条件として不老不死の霊薬「アムリタ」を天界から奪ってこいと言われ冒険におもむくことになるのです。
この冒険でガルーダは、
- 神々との戦い
- 雷神との激突
- 天界突破
- 知恵と力による勝利
などが描かれますが、中でもアムリタを取られんと襲ってくる天界の刺客たちを圧倒するガルーダに惚れこみ、あのヴィシュヌが自分の乗り物(ヴァーハナ)となるよう言い募ります。
ガルーダは自分を不老不死にしてくれるなら乗り物になると約束し、以来ヴィシュヌは常にガルーダの背に乗った姿で描かれるようになったのです。
他にも雷神インドラと勝負して強さを称えあいマブダチとなったりして、無事アムリタを持ち帰ると、クシャ草の上にそのアムリタを置いてナーガたちに取るよう促します。
むしゃぶりつこうとしたナーガたちは慌てたためか草で舌先を切ってしまい、それゆえに蛇の舌は先っちょが分かれているのです。
なお最初からアムリタを渡す気のなかったガルーダは、ナーガたちに一矢報い母を救うとインドラにアムリタを持ち帰らせましたとさ。
日本との関係
仏教を通じて日本にも伝わり、八部衆のひとり「迦楼羅(かるら)」と呼ばれるようになりました。
迦楼羅 は、
- 火を吐く鳥人
- 龍や蛇を食べる
- 天部の守護存在
として描かれることがあります。
奈良時代の仏像や仏教美術にも姿が残っています。
ガルーダのイメージ
ガルーダは単なる「巨大な鳥」ではなく、
- 天空の王
- 神々の戦士
- 自由の象徴
- 邪悪な蛇を滅ぼす守護者
という英雄的な性格を持つ存在です。
ファンタジー作品では、
「神鳥」「聖鳥」「天空騎士の相棒」の原型のひとつになっています。
とはいえ最も印象深いガルーダと言えば『ファイナルファンタジーIII』でしょう。
サロニアで城を支配するボス敵として遭遇しますが、全体攻撃である「いかずち」が強烈で、とてもじゃないが回復が間に合いません。
対抗手段は「竜騎士」にジョブチェンジしての「ジャンプ」攻撃で、ジャンプ中にいかずちをやり過ごす戦法はゲーム史においても記録されるべきバトルでしょう。
ジョブチェンジを取り入れたFF3ならではのイベントだと思います。
いかがだったでしょうか。
ファンタジーの知識があれば、なお楽しい!
それではまた!


