【ムシュフシュ】裏切り者はいつしか女神を乗せる聖獣になった【モンスターレビュー第38回】

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裏切られたことってありますか?

あなたは信じていた人に裏切られた経験がおありでしょうか?
親友、同僚、家族、志を共にするものにです。

その裏切りによってあなたは敗北し、汚名を着せられます。
しかし裏切った本人はその後周囲から敬われ、いつの間にか出世しているのです。

これは救いがないですよね。

でもそれが聖獣ムシュフシュなのです。

ファンタジーの知識を知れば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームへの没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもムシュフシュとはなんぞや?

令和の日本においてムシュフシュをご存知の方がどれほどいらっしゃるというのか!

  • 頭は毒蛇、上半身は獅子、下半身は鷲、尾は蠍という、恐ろしいとされた動物をミックスしている
  • ゲームなどでは単に二本角の邪竜扱いも多い
  • 神に復讐するティアマトの生みし11の怪物のひとつである
  • ティアマトが敗れると速攻で降伏した
  • 以後は最高神マルドゥクの随獣となる

ティアマトとは、バビロニア神話に登場する創造の女神です。
多くの神々を生みながら、その神々を滅ぼすためにドラゴンとなり、そして英雄神マルドゥクに討たれその身を天空と大地に引き裂かれてしまいました。

そのティアマトが神と戦うために生み出したのが、ムシュフシュを含む11の怪物たちなのです。

聖獣となるまで


生まれた時はティアマトに付き従い、神々との戦いに参加しました。
しかしティアマトが敗れるとすぐに降伏しました

戦後は最高神となったマルドゥクと、その息子ナブーの乗竜となり活躍しました。
それだけでなく他の神々も乗せることが多かったそうです。

その中でもとりわけ有名なのが「愛と美の女神」にして「戦の女神」であるイシュタルでした。
イシュタルとはオリエント地域で絶大な人気を誇る女神さまで、その人気はとどまるところを知らず、後にギリシャ神話のアフロディーテ、ローマ神話のウェヌス(英語読みでヴィーナス)へと変化するほど。

仲間を裏切ってイイ女を背に乗せるのはさぞ快感でしょうよ。

さらにムシュフシュは軍隊に加護を与える存在として崇められ、バビロンの都を守る城門、イシュタル門に紋章として飾られたといわれます。

ムシュフシュの最期


ムシュフシュの最期は爆殺で終わります

聖書からは除外された、いわゆる黙示文学『ダニエル書』によると、預言者ダニエルはバビロンの城門を守るムシュフシュを倒すために爆弾を用意しています。
獣脂などを毛髪で固めて作った爆弾を飲み込ませ、体内で破裂させて倒したのだそうです。

最期は裏切ったティアマトと似たような終わり方をしているのは皮肉なのかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

あまり多くのエピソードがないため語ることも少ないのですが。

何しろ世界最古の神話体系に登場する怪物軍団のひとつですからね。
それだけでも古代のロマンを感じるというものです。

是非みなさんも創作力を発揮して、太古の怪物を現代で大活躍させてみてください。

それではまた!

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この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

三匹のカエルと七人の闇堕ち姫
小説家になろう/ノベルアッププラス

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