【人食い竜キリム】七つの頭を持つ竜という設定【モンスターレビュー第98回】

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

世界中に存在する竜退治伝説のひとつかもしれません。

ファンタジーの知識があれば、より楽しい!

それでは今回も皆さまの創作活動やゲームなど、没入感の参考になることを願って。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

目次

そもそもキリムとはなんぞや?

キリムとは、アフリカ大陸に潜む七頭七眼七つの角を持つ怪物です。

アフリカはコンゴ民主共和国(旧ザイール)のニャンガ族の言い伝えによると、身体は黒く、天空を覆い尽くさんほどに大きく、鋭い牙と鷲、または鷹のような尾を持ち、最大の特徴として七つの頭と角と目を持つ。
(七つの目とは二対ひとつではなくて、本当に目が七つ)
普段は森の中にジッとしているが、空腹になると人里に下りてくる。
特に女と子供が大好物で、女に身の回りの世話をさせ、子供は太らせてから丸呑みにしてしまうとされます。

ある時、ムウィンドという英雄がキリムを退治することになる。
『ムウィンド叙事詩』によると、トゥボンドという村の英雄ムウィンドが食事にしようと部下のハンターたちに森で野豚を捕まえてくるように指示したところ、ただひとりの部下を残して全員キリムに食べられてしまった。
この地では竜との戦いは災いを呼ぶと諫められたが、ムウィンドはキリム退治を決意する。

ムウィンドは得意の魔法の唄を披露するとキリムは無力化され見事に退治する。
そして腹をかッさばいたところ、中から丸呑みにされた部下たちが無事救出される。
さらに退治したキリムの七つの目玉を火で炙ると過去、キリムに食べられた犠牲者たちが生きたまま飛び出てきた。
それは千人にも及んだとされる。

しかし後日談として、実はキリムはムウィンドとたびたび協力関係にあった雷の精霊ンクバの友であったので、ムウィンドはンクバに連れられ天界でいくつもの試練を課されることとなった。

実に神話的なお話ですよね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

なんとなく日本神話のヤマタノオロチや、ヨハネの黙示録に出てくる七つの頭を持つ獣に似ていなくもないですよね。
ちなみにヤマタノオロチを退治したスサノオよろしく、ムウィンドも故郷を追放された王子であるそうな。

創作のネタに使うもよし。
遊んでいるゲームなどで出会えたならば、今後は知識をもってお相手することも出来るかと思います。

皆様になんらかの思いを残せたことを願って。

それではまた!

ランキング参加中です。
いつも応援していただき、ありがとうございます。
にほんブログ村 歴史ブログ 神話・伝説へ にほんブログ村 ゲームブログ ゲームの世界観へ
PVアクセスランキング にほんブログ村
よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

漫画家になりたくて毎週のように出版社へ持ち込みをしてた人。
ケータイ用ミニゲームイラスト、アンソロジーコミック経験有。
執筆したファンタジー小説を投稿サイトにて公開中。

三匹のカエルと七人の闇堕ち姫
小説家になろう/ノベルアッププラス

更新情報はX(Twitter)で発信しています。

目次