2025年7月に読んだ新刊は『ワンピース』112巻だけ。
あとは古い本ばかり。TRPG系多し。
当ブログとしては荒俣宏著『怪物の友』が比較的親和性あるかな。
読んだ本の数:15
読んだページ数:3059
ナイス数:31

3巻にて、いよいよ物語本編が始まる。基本的にメインの登場人物はみな賢い。理性的でもあるし、理知的でもある。なので身分とか称号とかに敬意を示す下りが実に多い。「自由戦士」を疑うことそのものが恥なのだ、とかね。主役三人に対して読んでいて「面倒くさい」と思わないので、これからのきっとあるだろう艱難辛苦も共に乗り越えられそうです。
読了日:07月02日 著者:竹河 聖

彩京STG『ガンバード』のノベライズ。表紙は中村博文氏だが中の挿絵は別の人。原作を知っている人向けではあるが、産業革命後の架空スチームパンク世界が好きならば。文体は小説というより脚本。最初から最後までスラップスティック。アッシュとエースの「こんなこともあろうかと」合戦は笑えた。どんな願いも叶えてくれるラストのオチで原作破綻を回避してるのは見事。1番の驚きはあとがきにあった「スカポンタン」という決め台詞は小原乃梨子さんのアドリブから生まれたとの逸話。人間、咄嗟の瞬発力で神引きも起こすのが侮れないな、と。
読了日:07月05日 著者:三井 秀樹

2025年に再読しても覚えているネタがいくつもある。なんだったら普段の日常でも不意に思い出すシーンやセリフがあったりする。全般的にユーモラスなネタに落とし込んでいるのだけれど、それでドラクエの作品世界が壊されることはなく、むしろ本編に逆輸入される現象まで見受けられる。関わった人たちみんながドラクエ好きでコンテンツを大切に広げていたのが伺える。ドラクエが最も勢いのあった頃の一場面よね。
読了日:07月06日 著者:エニックス出版局

思ったより読みやすい。テンポも良く、話もシンプル。エルバフ側はシンプルな戦闘で強さを表現しているのでなおさら。それにしても、シャムロックですか。物語がどう複雑になるのかですね。
読了日:07月06日 著者:尾田 栄一郎

さすがに何でもありになって来たなあガリィちゃん。絶対絶火よりも余裕で強いでしょう。
読了日:07月06日 著者:木城 ゆきと

『T&T』のルールを知らず、当然プレイ経験のない自分はデータを見てもさっぱり。読書の目的は掲載されているモンスターと僧侶魔法の設定に目を通すこと。実は幼少時に書店でこのタイトルを見かけて以来、ずっと内容を気にしていたのだが、ついに絶版本を入手して読むに至った。なるほど内容を理解したとは言い難いが、読めたという事実のみで目的は達成できたので満足。表題はプレイヤーがモンスターとなり街を襲うシナリオと、そのための追加ルールです。『モンスター! モンスター!』実に目を引くタイトルです。
読了日:07月12日 著者:K.St.アンドレ,D.V.マーチ

へっぽこーずのコミカライズ。ライトな短編ばかりなのでとっても気楽に読める。絵も上手くて見やすい。グレートソードを振り回す普段のイリーナが視覚化されてわかりやすい。内容に関しては冒険や戦闘よりも仲間内の掛け合いに重点を置いている。ファン向けとして正解だと思う。マウナが引っ掛かったシング化の謎かけ、答えは「影」でいいのかな?
読了日:07月13日 著者:浜田 よしかづ

2冊目のコミカライズだけど時系列的には初期メンバー編。この頃に作画手法を全編デジタルに移行したとあとがきにあるが、そのせいか前巻よりもこちらの方がこ慣れていない感じが誌面からもにじみ出ている。とはいえ内容はどれも面白い。コメディが主だが一遍だけ、「イリーナと真実の口」はシリアス、迫真、そして胸がスカッとする内容。それにしても筋力お化けイリーナの鎧姿はあえてかっこよく描かない事にしたのですね。
読了日:07月13日 著者:浜田 よしかづ

発売当時、初心者向けばかりにフォーカスを当てた企画ばかり続いて『ソードワールド』から離れるきっかけとなってしまったのがこのリプレイ。改めて読んでみたがなんともクセが強いPCたち。正直この時点では好感度は低い。特にシャイアラというキャラは気をつけないと場を壊しかねないな、と。幕間でも清松氏に指摘されていた通り。2話目のクレスポのある行動はゲームを成立させようとする分かりやすい善意の機転だった。しかしなんでまたグラスランナーでセージがメインなんてキャラメイクするかなあ。シティアドベンチャーしかできなくない?
読了日:07月18日 著者:グループSNE,藤澤 さなえ

なんだか成否判定でピンゾロが多い気がするなあ。マスタリングの拙さもあるけれど、ダイスの目にもかなり振り回されている印象がある。収録されたシナリオは果敢にも3篇中2篇がダンジョン探索。だけれどもあまり戦闘で盛り上がる事はなかったね。そういうキャラが不在だし、その辺から見てもライオーというゲストキャラはもうちょっと上手く使いたかったかも。ただGM、ダンジョンしっかり作ってて偉い。自分はマップやトラップ用意するのが苦手(面倒)でしたから、そこは感心しちゃう。
読了日:07月20日 著者:藤澤 さなえ,グループSNE

人類が使う文字の起こりと変遷、バリエーション、それを記すための道具、その進化など。初心者向けに解説してもらえるので入りやすかった。道具が変われば文字のデザインも変わる。その当たり前に気付かせてくれました。しかしシンプルで効率の良いアルファベッドと、膨大だが一字一字が意義深い漢字。どちらも魅力的なんだな、と認識を改めました。
読了日:07月21日 著者:ジョルジュ ジャン

多くの妖怪、怪物を紹介する本。さすがの知識量で内容は示唆に富む。巷に跋扈する「入門用」と銘打たれた同様の書に飽いたらば、こちらへ進むとより理解が深まるかと。特に「人魚」に関する記述が多かった印象ですね。様々な媒体で発表された原稿を一冊にまとめたようなので、多少内容が重複するくだりもあるが、逆に小分けに読むこともできるので案外と気軽い。巻末には水木しげる御大との対談もあり、一冊を締めくくるのにこれ以上ない構成。勉強になりました。
読了日:07月25日 著者:荒俣 宏

読了日:07月26日 著者:ジョン・バーニンガム

読了日:07月26日 著者:ジョン・バーニンガム

ZOTT終了。教えてもらったのは「想像力の制御(イマジネーション・コントロール)」。嫌な思い出は自分の中でより強固になるから、それを制御できれば今よりもう少し楽しく暮らせるのかもしれません。嫌な奴や嫌いな人のこと、言われた言葉をより拡大して自分の中でシナリオ化してしまうと悪感情が留めきれない。呑破のように空手ではないが、自分を守る最大の「戮虎の拳」は悪想念を空に滅する心のバランスに尽きるということかな。しかし呑破はデウス・エクス・マキナぽかったね。
読了日:07月26日 著者:木城 ゆきと
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