【読書メーターより】2025年8月に読んだ本【ブックレビュー第5回】

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2025年8月は急に読みたくなった『スラムダンク』の山王戦を一気読み。
後半はシルクロードにまつわる本を続けて読んでましたね。
砂漠の旅の参考になります。
実際に行ける気はしないので、もっぱら自身の創作活動に生かす予定です。

8月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:3879
ナイス数:99

SLAM DUNK 25 (ジャンプコミックス)SLAM DUNK 25 (ジャンプコミックス)感想
たまに無性に読み返したくなる山王戦の始まり巻。試合開始までの準備、構想、心構えが読んでてわくわくする。相手の山王側も「(三井が)明日好調かもしれない」「湘北が先輩たちより下だって保証はない」などなど、なんて頼もしく好感の持てる奴らなんだ、と思わざるを得ない。ここまで盛り上げてこの後の試合内容もキッチリと面白いんだから、このとき作者のペンと頭は冴えわたっていた事と思う。ここにきて安西先生の名将ぶりも如何なく発揮されていて、まさに最大の挑戦って感じが好き。好きすぎる。
読了日:08月02日 著者:井上 雄彦
SLAM DUNK 26 (ジャンプコミックス)SLAM DUNK 26 (ジャンプコミックス)感想
局地戦。桜木vs河田弟。正直山王戦全体の中では一段劣るマッチアップだと思ってるんだけど、ネタとしては採用できるものであると判断されたのだろうな。実際桜木のポテンシャルを見せつける意味で重要なシーンへと繋がるわけだが、河田弟が終盤にも出てくる事を考えると、あれ? 意外と山王も層は厚くないのかしら。などと思ってしまったり。いや、来年再来年を見据えた堂本監督が、この試合を負けるとは微塵も思ってなかったわけで、それゆえ弟の経験値稼ぎに固執してしまったとも思える。結果的にはそれも敗因のひとつか。
読了日:08月02日 著者:井上 雄彦
SLAM DUNK 27 (ジャンプコミックス)SLAM DUNK 27 (ジャンプコミックス)感想
湘北、この巻まるまる1冊ノーゴールだぜ。信じらんねー! 週刊連載で2ヶ月半もノーゴールだったわけだよ。そりゃあみんな諦めるよね。でもだからこその安西監督「私だけかね? まだ勝てると思ってるのは」「あきらめたらそこで試合終了ですよ」のセリフが染み渡る。逆に名将気取りで上から目線、名朋工業の監督さんは見切りをつけてとっとと帰宅。後から結果知ってどう言い繕うのだろうか。そこが見れないのが少し残念だ。
読了日:08月02日 著者:井上 雄彦
SLAM DUNK 28 (ジャンプコミックス)SLAM DUNK 28 (ジャンプコミックス)感想
オフェンス・リバウンドを取るために、桜木が見開きで3連続ジャンプするシーン、このとき無音、桜木の表情が見えない構図、これってもう意識が朦朧としている三井の目線なんだよね。で、ボールが三井の元へ転がって来た時には音が聞こえてる、復活してる。ここの演出が好き。桜木の常人離れしたバネを見せる意図があるんだろうけどね。しかし桜木と河田って、いい友達になれるんじゃなかろうか。一緒にいると自分も成長できるかもって周りを感化させると思うんだ、この二人。
読了日:08月02日 著者:井上 雄彦
SLAM DUNK 29 (ジャンプコミックス)SLAM DUNK 29 (ジャンプコミックス)感想
是非来年(95年?)は仙道も全国でプレイしてほしいですね。湘北は魚住と仙道に感謝しないと。「2本のパスは布石」ってセリフが何故か忘れない。
読了日:08月03日 著者:井上 雄彦
SLAM DUNK 30 (ジャンプコミックス)SLAM DUNK 30 (ジャンプコミックス)感想
感情的になったゴリが涙する回想シーン。あれ、なんか身につまされる。公立高校の部活動、エンジョイ勢とガチ勢の答えの出ない行き違い。当時の安西監督は谷沢の件もあって傷心中なのか、その辺の方向性をどう見てたのか。そして今巻はなんと言っても桜木の背中。自分も背中痛いとき、このときの桜木をついつい思い浮かべちゃう。姿勢が悪いだけなのに(笑)残り1冊。人気絶頂だったし、連載終了するなんて当時は思ってもみなかったな。
読了日:08月03日 著者:井上 雄彦
SLAM DUNK 31 (ジャンプコミックス)SLAM DUNK 31 (ジャンプコミックス)感想
「負けたことがある」というのが いつか大きな財産になる。秒単位まで時間の流れを劇的に演出できるのがマンガの素晴らしいところ。最後ひとり、我先に相手ゴールへ走っていく桜木の姿には感動を覚えた。「あきらめたら~」を最後まで体現していたからだ。後から思えば山王の敗因はいくつもあっただろうけど、それとは別に世の中には無名の逸材がいくらでも眠っている。湘北は全国から見ればポッと出かもしれないが、赤木と小暮を筆頭に、たゆまぬ努力をしてきた結果が表出したに過ぎない。だからさ、やっぱり努力は報われてほしいと思うわけだ。
読了日:08月03日 著者:井上 雄彦
スクレイリングの樹 (ハヤカワ文庫 SF ム 1-27 永遠の戦士エルリック 6)スクレイリングの樹 (ハヤカワ文庫 SF ム 1-27 永遠の戦士エルリック 6)感想
作者は書いてて楽しいだろうな。自分の創造した世界を実世界の神話や人物とくっつけて弄るのは最高の遊戯だと思うし。時間も空間も超越しているから一切の制限がない。今回多元宇宙の根幹へと赴く冒険行なのだけど、実に抽象化された光景が延々と続く。物語ってのは結局、内的世界、精神の在りように行きつくものなのか。哲学とか? 理解しているともう少し楽しめるかもしれないけど、私は文字を追いかけるので精いっぱいだった。あまり戦闘描写も具体的ではなかったし、終始何をどうすれば解決なのかも読んでて見当つかなかった。
読了日:08月09日 著者:マイクル ムアコック
テーブルトークRPGがよくわかる本 (角川スニーカー・G文庫 802-1)テーブルトークRPGがよくわかる本 (角川スニーカー・G文庫 802-1)感想
TRPG入門用ガイドブック。初心者が『ロードス島戦記』を素材にセッションする様子をリプレイ形式で読む前半部分と、その際にまろび出た要素について解説する後半部分。どちらかというとプレイ経験のある中級者の方があるあるって共感したり自戒したりと楽しめるかもしれない。この本は1993年発行だが、この時期TRPG界隈はこういった初心者向けの動きがやけに目に付いた。が、体感として時代はこの後カードゲームやMMOに客は流れて行った印象がある。ところで挿絵を描いた漫画家の佐々木亮って女性なんですね。あとがきにありました。
読了日:08月12日 著者:安田 均,村川 忍
ソード・ワールドRPG Q&Aブック (富士見ドラゴンブック 6-28)ソード・ワールドRPG Q&Aブック (富士見ドラゴンブック 6-28)感想
それにしてもプレイヤーは如何にしてルールの穴を突いてくるのか、デザイナー清松氏の苦笑いや開き直りが読んでて面白い。時折顔を出す水野氏との考え方の違いも面白いし、本当、よくできたルールと世界観だったなあ、と。
読了日:08月14日 著者:清松 みゆき,グループSNE
HUNTER X HUNTER23 (ジャンプコミックス)HUNTER X HUNTER23 (ジャンプコミックス)感想
「ノータイム」というセリフが2回も出る巻。ひとつはイカルゴ。もうひとつは軍儀中の王。それはともかくこの辺りから作者も念能力に対する理解度、経験値が上がってきていて、念バトルがスペシャリスト化してくる。キルアの電気信号による超反応なんてよく考えたもので、普通なら電撃とかに行っちゃうと思うんだ。やっぱ009から黒崎一護まで超加速はかっこいいやね。逆に反面教師というかわかりやすい対比としてヂートゥ。これは経験豊富なモラウによって、我々読者も念の良し悪しを学ぶいい機会となったわけだ。
読了日:08月15日 著者:冨樫 義博
西域をゆく (文春文庫 し 1-66)西域をゆく (文春文庫 し 1-66)感想
全てのページが自分にとって面白すぎた。小説家が探索の旅に出ると道程の描写だけで旅情感があふれる。さらに井上靖と司馬遼太郎の二人が旅の思い出や考察を対談として語り合うのがツボる。現在よりおよそ半世紀前でウイグルに関する情報が少ないからなおさら手探り感が味わい深い。何に感動し、何が面白くって、何が困難かを楽しそうに語るさまが実に読んでて面白かった。さらに大谷探検隊にまつわる話やらいろいろ知識欲も駆り立てられ、これは私の心に残る名著となりました。
読了日:08月20日 著者:井上 靖,司馬 遼太郎
シルクロード―砂漠を越えた冒険者たち (「知の再発見」双書 (12))シルクロード―砂漠を越えた冒険者たち (「知の再発見」双書 (12))感想
思ったより地理、地形、紀行的なテーマは少なくて、より歴史に寄った内容だった。もう少し関係する様々な街の様子とか見れるかと思ったけど、元々原本はマルコ・ポーロに比重を置いた本らしいので致し方ない。大谷探検隊についてもラストの解説資料に少し載っているぐらいだった。この本に関してはある程度シルクロードについて知っている人向けだと思う。さて個人的には玄奘が山賊を改心させた話が心に残った。神を信じるか、道徳と哲学、そんなことを考えさせられた。が、これはシルクロードについての話題とは別でもいい話だと後で気が付いた。
読了日:08月23日 著者:ジャン‐ピエール・ドレージュ
西蔵回廊: カイラス巡礼 (知恵の森文庫 c ゆ 1-1)西蔵回廊: カイラス巡礼 (知恵の森文庫 c ゆ 1-1)感想
夢枕獏氏の紀行文はあえてのオフライン日記帳風にしたためることがよくあって、この本も冒頭から執筆途中の「キマイラ」について、現状や今後の展望を語るのはファンにとっては面白いが読む人を選んでしまうのではなかろうか。とはいえこの本自体は楽しんで読めた。チベットの風景写真がどれも異世界染みてて素晴らしい。惜しむらくは文庫本サイズなのと被写体が本の中心に寄ってしまい見ずらくなってしまうこと。まあ些細なこと。この本を読んでチベットに行きたい気持ち半分、行きたくない気持ちも半分。いや、やっぱ行きたいかな。
読了日:08月25日 著者:夢枕 獏
シルクロード 上 (岩波文庫 青 452-1)シルクロード 上 (岩波文庫 青 452-1)感想
中盤までは過酷な地形、気候といった環境に悩まされつつも旅情感に浸ることのできる日々(内容)であったものの、終盤よりハミへ近付くにつれ不穏な情勢が垣間見える。そしてその予感は的中し、反乱に敗れ野盗集団と化した敗残兵に生殺与奪の権利を奪われてからはそれまでと打って変わって緊迫した展開とスピード感で上巻読了。まったくもって怖い世界のお話である。なお、この本についてはある程度、軽くでいいのでシルクロードに関する知識を得てから読むことをお勧めします。読みやすくなります。
読了日:08月30日 著者:スウェン ヘディン
女王蜂の拘束「生」玩具 (マドンナメイトノベルス)女王蜂の拘束「生」玩具 (マドンナメイトノベルス)感想
S女M男のBDSMモノ。序盤はこれでもかと期待させるが中盤から大いに失速。途中から登場する美少女のような美少年に比重が偏り初期の期待値もどんどん下がりそのまま終息。結局主役足りえた二人の男(クランケ)の結果が描かれず、日々のお遊びの途中を抜き取って見せたような構成にガッカリ。上下巻の上巻ですというなら評価は一変するがそのような表記は何処にもない。当初からの予定もなかったと思われる。これなら短編集としてまとめるべきだったように思うが。
読了日:08月31日 著者:芳野 眉美

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この記事を書いた人

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